2・11思想と信教の自由を守る県西部集会

2012年2月11日、思想と信教の自由を守る県西部集会がもたれ、100人が参加した。

集会では、遠州教会の小林眞牧師が「国家と宗教の関係 過ちを繰り返さないために」の題で講演した。

 小林さんは、1941年の日本基督教団の設立の背景には、天皇制に信仰を服従させようとした国家の意思があったとし、日本基督教団が戦争協力し、宮城遥拝、教団統理による伊勢神宮参拝、大東亜共栄圏推進、軍用機奉納運動、朝鮮基督教会への強制などに加担した誤りを指摘した。また、その中で弾圧され、獄中死を強いられた人々や遠州教会が軍用機の献納に非協力であった事例を紹介した。

そして、戦後の宗教団体の戦争責任の告白や反省について紹介し、国家と宗教の癒着の問題点や政教分離の重要性、近代の「郷社定則」以後の国家神道が自治会レベルで今も分離されていない問題点を話した。さらに在日大韓基督教会がその憲法で良心の自由を語り、欺瞞的な信仰棄却には殉教をも記していることの歴史的背景についても言及した。                           

講演では、「世の光」「地の塩」として平和な暮らしを求めていこうとする思いと不正義への抵抗の姿勢が示されていた。                (T)