4.22 マイケルムーアの「キャピタリズム」を語る会・感想集
「プルトノミー」と「7000億ドルの金融クーデター」に抗するために
○内容はシンプルで本質をついている。1パーセントへの富の偏在を示し、抗議行動で99パーセントへの再配分を主張している。アメリカの草の根の民主主義への思いと権利意識の強さを感じた。
○家とは何か、仕事とは何か。利潤のためにではなく、生きるためにあるということを考えさせられた。保安官が差し押さえを止めるほど住民の生活が破壊されている。
○自由競争が、従業員に保険をかけ、死ぬと利益が上がるというところにまでいきついている。人間を物化し、利益の対象とする。倫理をも超えていく、
○資本主義を超えていく社会的な民主主義と労働者自治、労働者協同組合の運動を展望したい。希望を語りたい。民主主義の名実を豊富化することが課題だ。
○ウディガスリーの歌にあるように、貧しきものとともにあれ、苦しきものとともにあれ、という思いが伝わってきた。資本主義。政治の裏にあるゴールドマンサックスらの金融資本の動きとそれに対抗する労働者の臭覚が本質を見抜いている。それが家と職場の占拠になって表れている。
○非正規が増加し、運動とのかかわりが見えない中でどう運動を作るのかが課題である。日本には陰湿な野蛮さがあるが、それは天皇制による人間の奴隷化が残っているからだと思う。日本とアメリカの権利やコミュニケーション意識の微妙な違いを感じた。
○日本版のキャピタリズムの映像を作りたい。反資本主義の行動も。
「プルトノミー」と「7000億ドルの金融クーデター」という表現が印象に残った。
(「プルトノミー」 ギリシア語で「富」を表す「プルトン」と、英語で経済を表す「エコノミー」との合成語。一握りの層が富を独占し、利益を吸い上げることのできる社会状況を指す。)