防衛大臣様 2012年6月13日
浜松基地司令様 NO!AWACSの会浜松
「レッド・フラッグ・アラスカ」訓練への浜松基地のAWACSの参加に抗議し、同訓練への航空自衛隊の参加の中止を求める要請書
航空自衛隊は2012年6月8日から6月23日の間、米軍がおこなう共同訓練「レッド・フラッグ・アラスカ」に参加することを決め、部隊を出動させました。この訓練はアラスカ州のアイルソン空軍基地とエルメンドルフ・リチャードソン統合基地の周辺空域で防空戦闘訓練、戦術空輸訓練、空中給油訓練などをおこなうというものであり、航空自衛隊からは人員310名と小松基地のF-15、浜松基地のAWACS(E-767)、小牧基地の輸送機C-130と同基地の空中給油機KC-767などが参加します。F15は米軍の空中給油機からの給油を受けてアラスカまで行きます。F15は予備機を含めて10機が出発しています。
私たちはこの訓練に浜松基地のAWACSが参加することに強く抗議し、この訓練への航空自衛隊の参加の中止を要請します。
今年の3月には米軍横田基地に航空自衛隊の司令部が移転し、日米の軍事的な一体化がすすんでいます。日本のAWACSと空中給油機が参加して米軍との共同訓練がおこなわれるということは、日米が一体となり、共同の指揮をおこなうということであり、集団的な自衛権行使につながるものです。それは交戦権を否定した日本国憲法に反する行動です。
防衛省は2012年4月に、朝鮮の衛星ロケット発射を口実に沖縄やその周辺へと自衛隊が大展開するという行動をおこないましたが、そのような軍事的な展開はおこなうべきではありません。
宇宙覇権によるグローバル戦争や宇宙ビジネスを進めるアメリカの世界戦略に加担してはなりません。このような沖縄への派兵や米国での共同訓練に参加することは、即、中止してください。
私たちは、「浜松を再び戦争の拠点としない」という立場から、浜松基地のAWACSのこの訓練への参加に強く抗議し、空自による訓練への参加の中止をここに求めます。