7月24日、中電浜岡原発前で以下の要請書を渡しました。再稼働を狙って、防波堤を建設し続ける中電に
廃炉を要請し、「福島事故で直接に死んだ人はいない」と語って恥じない中電の体質を糾弾した。

2012年7月24日

中部電力株式会社

社長 水野明久 様

ピースサイクル神奈川

人権平和・浜松

ピースサイクル浜松

 

浜岡原発の廃炉を求める申入れ書

 

 今年で26年目の行動になるピースサイクルは、全国の平和を求める人たちが、毎年、反戦・反核・反原発を訴えて、6月の沖縄から下北半島、北海道など、全国津々浦々から8月の広島・長崎に向けて、自転車のリレーで全国各地を繋いでいる市民運動です。

 貴職も承知のように、国民の脱原発の取り組みは、昨年の福島原発事故以降、全国各地で集会やデモが連日行われています。とりわけ、本年3月以降行われている、毎週金曜日、首相官邸前の「原発再稼働やめろ!」の抗議行動は、週を重ねるたびに参加者が増え、毎回10万人規模の行動が行われています。さらに、7月16日の「さようなら原発!10万人集会」には、17万人もの人たちが、脱原発をアピールしました。

 これに対して、中部電力は7月16日に名古屋で開催した「エネルギー政策意見聴取会」に、中部電力の原子力部に勤務する社員を参加させて、「去年の福島の事故で、放射能の直接的な影響で亡くなった人はいない」とか「原子力のリスクを過大評価している」などと発言し、意見聴取会の傍聴者からは当然のごとく、国民からの猛反発を受けています。

浜岡原発は現在、全機が停止していますが、中部電力の考えは、「1年後に15メートルの防波堤等の建設をして対策を講じれば、原発の運転再開を認めろ」という条件を出しています。しかし、名古屋大学地震火山研究センターの研究結果によって、東海地震が懸念される駿河湾で、プレート境界の浅い部分に、津波を巨大化させるおそれがある「ひずみ」がたまっていることが判明しています。また、津波の問題以前に東海地震は直下型ですから、津波が押し寄せるまえに、原発が崩壊します。中部電力に私たちの命を奪う権利はどこにもありません。したがって、以下の要望に誠実に対応することを要求します。

 

 

1, 浜岡原子力発電所を、直ちに無条件に、廃炉にすること。

 

2, 中部電力は、脱原発を確立し、国民に親しまれる企業になること。

 

以上