第13回満月まつり浜松コンサート
2012年11月24日、浜松市の龍泉寺で第13回満月まつり浜松コンサートがもたれ、50人ほどが参加した。原発の再稼働やオスプレイ配備に反対する声が高まり、路上に変革を求める民衆の声が立ち上がるという時代になかでの開催である。
出演は、林+松下のエイサー、NO!NO!BAND,地引浩、里檀、めでたバンド、OSHOS、ナ多ーシャ・気分、JAZZ,NATAなどである。
声をだし、太鼓をたたき、踊る。空気が揺れ、大地に響く。そのような行為を重ね、人々は心を躍らせ、喜びを分かち合ってきた。商品化されたものではない、人間と人間の精神的なつながり、それは幾千年と繰り返されてきた営みである。
息遣いが管を抜けて響き、爪弾いた弦から音が鳴る。それらの音は精神世界の形象である。時を超えて人々が共有してきた空間が、幾度となく現れては消えていく。呼吸は人に喜びを与えることができ、体は流れる音を色付けるように動くことができる。踊りは音を色付ける行為であり、魅力をもつ。表現は、見る側の創造力を引き出すものであってほしい。音の波に浸ることが、みずからの存在をみつめ、その原点について考える契機となってほしい。
軍事化された世界では平時に戦争が遂行され、ロボット兵器が地球の裏側から操作され、今この時にも標的にされた人像が撃たれている。倫理の疎外はすすむ一方である。他者の生命を奪い、大地を汚染しても恥じない、その責任も取られないという時代であるからこそ、生命とそこから生まれる音の根源に戻り、その音を分かちあうという行為は、新鮮なものである。音に心を委ねながら、ゆっくりとした時間のなかで、生命の香りに触れながら、明日を語り合いたい。新たな一歩にむけて。
(NO!NO!BAND T)
要 請 書
日本国首相 野田 佳彦様
私達は、3年前大きな期待を胸に抱き、民主党政権の誕生を喜びました。
しかし、この3年間で何が起きたのでしょうか。沖縄だけに限っても、普天間基地移設先は「最低でも県外」と言われたことは忘れられ、沖縄県民の多くの反対にもかかわらず環境アセス等、辺野古への移設が進められています。沖縄県民が本当に願っていることの一つである、普天間飛行場の移設問題は、今、中央で話題になることが非常に少なくなりました。また、東村高江では工事箇所が広く、いろいろな方面から工事車両が現場へ行くことができるため、多くの住民が建設の阻止活動をしているにもかかわらず、ヘリパット基地建設が着々と進められています。また、本年10月には米国で「未亡人製造機」と呼ばれている悪名高い欠陥輸送機オスプレイも普天間飛行場に配備されました。これが自民党、公明党を含め、あなた達日本政府の言ってきた「沖縄の負担軽減措置」の実体です。女性強姦事件、中学生殴打事件は米兵による被害の氷山の一角です。少なくとも、日米地位協定の見直しだけでも早急に進めるべきではないでしょうか。
もう一つ大きな問題は、「原発問題」です。原発は一旦事故が起これば、100年、1000年の単位でなければ本当の復興はできないのです。ウラン238は45億年、カリウム40は13億年、ウラン235は7億年、プルトニウム239は2万4千年、等々、これは半減期であり、放射性物質が人体に影響を与えないようになるには膨大な時間がかかることはあなた方にも分かっているはずです。最近、福島第一原発に関する報道がめっきり減りました。しかし、報道が少なくなったからと言って、事態が良くなっているわけではありません。毎日、原発の冷却用に注ぎ込まれている大量の水の処理は大丈夫なのでしょうか。復興のため原発内部で働いておられる労働者の方たちの被爆量は大丈夫なのでしょうか。そして、諸般の事情により地元に残られた福島県民の方々の健康は本当に大丈夫なのでしょうか。そして、何の反省もされないまま、原発事故に対する何の改良もされないまま大飯原発は再稼働されました。
「コンクリートから人へ」は民主党の重要な政治スローガンだったはずです。優しさにあふれる言葉です。しかし、安全保障、原発の問題二つを例に採ってみただけでも、一番弱い人たちに犠牲を押しつけ、東京にいる人たちは何の責任も取らない構造は以前と何も変わってはいません。正確な情報は本当に欲しい人には届かず、知らないことにより、被らないでもよい損害を被るという馬鹿げたことを何度繰り返せばよいのでしょうか。政治は言葉遊びではありません。国民に目を向けた政策をお願いします。以下、要請します。
・ 日米地位協定を抜本的に改定し、米国従属をやめる。
・ 普天間基地を即刻閉鎖する。
・ すべての原発を即刻廃炉にする。
2012.11.24 満月まつりin浜松 参加者