やめまい！原発浜松ウオーク４
2013年3月10日、浜松駅前市民の木前で、やめまい！原発浜松ウオークがもたれ、集会に100人、ウオークに80人が参加した。
やめまい！原発浜松は、「反原発の市民の想いを街頭で自由に表現する場を設定する」「参加者一人一人が表現の主体である」「浜松の地から反原発・反核（反戦）を表現する」の3点での行動を提起している。今回は、3・11原発震災から2年経るなかで、福島事故の責任はとられず、事故が未収束であること、被害者の救済や避難の権利が未確立であること、原子力推進の権力構造は存続していること、自民党政権が成立し、原発再稼働と原発輸出がねらわれていること、そのなかで反原発・脱原発の運動のあらたな形成が求められていることなどを確認して、集会とデモを設定し、「ＮＯ！ＮＵＫＥＳ 浜岡原発を廃炉に！の声をあげましょう。誰でも参加できます」と、市民に参加を呼びかけた。
浜松駅前の市民の木の前でもたれた集会では、浜岡原発廃炉訴訟の原告をはじめ、浜岡原発を考える袋井の会、明るい未来を・さよなら原発磐田の会、浜岡原発はいらない浜松の会、浜松環境ネットワークなどの会員、郵政産業労働者ユニオン、遠州連帯ユニオン、西部地区労連などの関係者、浜松などで反原発に関わってきた人々がつぎつぎに発言した。また、NO!NO!BAND、めでたバンド、再稼働反対！浜松金曜アピールのバンドなどが反原発の歌を歌った。集会アピールを採択した後に、浜松駅前から中電前に向かって原発廃炉などの掛け声とともに行進した。中電前では、中電は浜岡原発を廃炉にしろとコールをあげた。
前回よりも参加者数は少なくなったが、市民の手作りの行動にさまざまな人々が参加し、反原発の表現をおこなうことができた。山あり谷あり、反原発をあきらめない。
（バンド・竹）
やめまい！原発浜松集会アピール
福島原発爆発事故から２年をむかえる今日、わたしたちは浜松空襲で生き残った木の前に集まり、NO!NUKES(ノー！ニュークス)、浜岡原発を廃炉に！の声をあげ、歩きます。
福島原発爆発事故の原因は、いまだ究明されてはいません。この福島原発事故は収束せず、その事故の責任はとられていません。事故によって故郷を失った人々は救済されず、政府の安全宣伝のもとで、避難の権利は確立されず、多くの人々が被ばくの日々を送っています。このなかで、子どもたちの健康被害が報告され、放射性物質の生体濃縮が明らかになっています。そして、原子力を推進してきた利権構造は変わることなく存在し、原発の再稼働がねらわれ、原発の輸出もおこなわれようとしています。中電は津波などの対策をおこなって、浜岡原発を再稼働する意思を示しています。
わたしたちは今日ここに集まり、このような原発事故への無責任、被害者の尊厳の無視と生命の破壊、原子力推進と原発再稼働の動きに強く抗議します。
これまで、原発に反対してきた市民は、地震と原発事故が複合して起きる「原発震災」の危険性を問い、浜岡原発の運転差し止めを求めて、集会を開き、署名をあつめ、裁判をおこなってきました。しかし、政府や電力会社は、原発は安全であって大事故はおきないと、主張してきました。そのような誤った対応を反省することなく、大事故が起きると「想定外」といいわけし、低線量の被ばくは安全とまで宣伝し、汚染がれきの広域処理までおこないました。
そして、大きな地震が想定されているのに、今後は、再稼働をおこない、福島事故の処理もできていないのに、原発を外国に販売するというのです。それは、自国民の生命をバクチにかけ、他国に危険物を売りつけるというものであり、生命よりも儲けを求めるという情けない姿です。いまも、福島原発からの放射能は世界を汚染し、日本は深刻な汚染の加害国です。これ以上の事故の危険や放射能の汚染を増やしてはならないのです。
さらに、日本は国境にある島の所属を隣国と争い、強襲のためのヘリや軍艦を配備するなどの軍拡をおこない、戦争の準備をすすめています。アメリカとともに戦争をするために、集団的自衛権を認め、日本国憲法の平和主義を変えるというのです。そのために、隣国の人々を差別し、「維新」をあおり、非正規労働を増やして新たな兵士を集め、戦争をつくりあげようという動きが、いちだんと強まっています。
わたしたちは、このように原発を再稼働し、戦争をあおる動きに対して、NO!の声をあげます。わたしたちは、この浜松の空襲で生き残ったプラタナスの木の前で、再び戦争の惨禍が起こらないようにすること、そして、生命や財産、地域や社会を破壊する原子力・核を廃絶し、原発の再稼働に断固反対し、核のない平和な社会を求めることを誓います。
子どもたちの未来のために、わたしたち自身の生存のために、いま、胸を張り、力強く、この浜松の地から、声をあげていきます。
やめまい！原発浜松ウオーク参加者一同 2013年3月10日