防衛省大臣様 2013年8月8日
浜松基地司令様 NO!AWACSの会
「レッド・フラッグ・アラスカ」への自衛隊への参加の中止と浜松基地のAWACSの参加の中止を求める要請書
航空自衛隊は2013年8月9日から8月24日の間、米軍が主導する多国籍軍共同空戦演習「レッド・フラッグ・アラスカ」に参加するとし、7月末には自衛隊の航空総隊、航空支援集団を派遣し、8月になって、浜松基地のAWACS,小松基地のF15、小牧基地のC130などを移動させました。自衛隊員は270人が参加します。
この「レッド・フラッグ・アラスカ」は、アラスカ州のアイルソン空軍基地とエルメンドルフ・リチャードソン統合基地の周辺空域で、仮想敵軍を配置しての管制・指揮、戦闘、給油、輸送・通信、整備など多方面での訓練がおこなうというものです。それは集団的自衛権の行使につながる訓練であり、日本国憲法の基本理念に反するものです。
安倍政権は集団的自衛権の行使を認める方向を示し、さらに日本国憲法を改悪し、国防軍の設置をおこなうとしています。また、昨年の3月、米軍横田基地に航空自衛隊の司令部が移転してミサイル防衛を通じて、米日の共同統合作戦体制がすすんでいます。この中で自衛隊の海兵隊化や敵基地攻撃なども宣伝されています。さらに、政府は過去の侵略や植民地支配の責任をとろうとはせず、中国や韓国と領土問題での対立を煽り、沖縄での新たな基地建設やオスプレイの配備をすすめています。
わたしたちは東アジアでの対立を煽り、戦争の準備をすすめる動きに強く抗議します。アメリカが主導するグローバル戦争や宇宙の軍事化のビジネスは間違いです。宇宙の軍事化を中止し、東アジアでの平和の確立をすすめ、憲法の平和主義を大切にすべきと考えます。私たちは、「浜松を再び戦争の拠点としない」という立場から、浜松基地のAWACSのこの訓練への参加に強く抗議し、このような訓練への参加の中止をここに求めます。