10・20なくそう!浜岡原発浜松集会
 

2013年10月20日、「10・20なくそう!浜岡原発浜松集会 再稼動をゆるすな! 福島を忘れるな!」がもたれ、200人が参加した。台風が近ずく中の雨にもめげずに、市民の木の前に人々が集まった。13時30分からは集会がもたれ、市民団体や労働組合などの参加者が1分間アピールした。集会の後半はNO!NUKES LIVEがもたれ、金曜アピールのバンドが歌を歌った。14時30分からデモがもたれ、中電浜松支店までデモをした。
 今回の集会は、10月13日に東京で、反原発首都圏連合、さよなら原発1000万人アクション、原発なくす全国連絡会などが共同し、統一行動を呼びかけて集会と国会抗議行動を開催したなかでもたれた。 
 福島第一原発事故は2年を経ても、収束していない。汚染水も漏れ続けている。満足な補償も受けられないまま避難した15万人もの人々は、いまも苦しい生活を強いられている。それにもかかわらず政府は原発再稼働と輸出に躍起になり、まるで福島の事故などなかったかのように振る舞っている。また政府は「新規制基準」を施行し、複数の原発での再稼働を容認しようとし、中部電力も浜岡原発の再稼働をねらっている。しかし、多くの人びとが「原発の永久停止・廃炉」を望み、再稼動のせめぎ合いのなか、全国各地で声をあげることが求められている。
 このような動きのなかで、浜松ではやめまい!原発、いらない裁判の会や金曜アクション有志などが実行委員会をつくり、10月20日(日)、「なくそう!浜岡原発」で共同して、集会を開催した。デモ隊は中電浜松支店前では再稼働反対!浜岡原発廃炉!のコールをあげ、歌と共に町を歩いた。デモが終わるころには雨もやみ、参加者は反原発に向けての新たな共同への意思をわかちあった。

  

以下は集会アピール。

10・20なくそう!浜岡原発浜松集会アピール

中部電力御中                         2013年10月20日

 

 2013年9月25日、中部電力は浜岡原発4号機の再稼働に向け、今年度中に原子力規制委員会に安全審査の申請をおこなう方針を明らかにしました。わたしたちは、この再稼働に向けての安全審査申請方針に強く抗議し、その撤回を求めます。また、中電が浜岡原発全機の廃炉をすすめていくことを求めます。

 浜岡原発1号機は、圧力容器からの水漏れやECCS系配管での水素爆発などの事故が続き、2号機も配管からの水漏れなど多くの事故を繰り返してきました。東海地震による原発震災の危険が指摘されるなかで、市民は2002年に浜岡原発運転差止の仮処分を申請し、その後、本訴を起こしました。そのなかで、中電は1・2号機の廃炉を決めました。

 2011年3月の福島原発震災を経て、同年5月に政府は中電に浜岡原発の停止を要請し、中電は原発を停止しました。停止の際、5号機に海水が入り込むという事故が起きましたが、その後、中電は防潮堤や耐震の工事をおこない、再稼働の機会をねらっています。

福島原発事故は今も収束できず、放射性物質が飛散し、汚染水は垂れ流されています。事故被害者への救済もできていません。原発大事故は生命、財産、地域社会など、全てを奪い、その救済はできないのです。このような現実に直面し、福島原発事故以後、浜岡原発の周辺自治体や市民の多くが、浜岡原発の永久停止や廃炉を求めるようになりました。静岡と浜松では新たに浜岡原発の廃止や永久停止を求める訴訟がはじまりました。「なくそう!浜岡原発」は多数の市民の声になっています。

中電は津波対策を宣伝していますが、直下型の地震によって原子炉の配管や取水トンネルが大きく損傷する可能性は高いとみるべきです。浜岡原発の30キロ周辺には90万人が居住していますが、大事故での全員の避難は不可能です。

今回の再稼働に向けての安全審査申請は、周辺自治体や市民の原発永久停止・廃炉への思いに反するものです。中電は再稼働の対策をすすめるのではなく、燃料プールから燃料棒を撤去し、安全な場所に保管すべきです。

10・20集会に参加したわたしたちは、中部電力の再稼働に向けての安全審査申請方針に強く抗議し、その撤回を求めます。また、浜岡原発3・4・5号機を廃炉とすることを求めます。

金もうけよりも命が大切です。地域社会があっての電力事業です。中部電力は企業の社会的責任に目覚め、原発は安全のウソを撤回し、原子力事業から撤退し、電力事業をおこなうべきです。                     

   10・20なくそう!浜岡原発浜松集会実行委員会、同集会参加者一同