9・14〜18 戦争法案反対、浜松駅前抗議行動
2015年9月14日から18日にかけて、戦争法案反対!安倍内閣退陣!を求め、戦争法反対浜松駅前抗議行動が取り組まれた。主催は総がかり行動・浜松である。
総がかり行動は、東京での戦争法案に反対する3団体の共同行動に始まった。そこに学生のシールズなども参加し、この共同により、多くの市民が国会前などに集まるようになった。
浜松でも結集の場を設定するために、総がかりの実行委員会ができた。8月30日には700人ほどで集会とデモをもった。
9月14日
この日は、静岡県弁護士会が中心になって、アピールをおこない、歌やコールなどを折り込んだ。150人ほどが参加した。自作の替え歌を歌う人もやってきた。弁護士もこの法案の違憲性を力強く、アピールした。
国会前では4万を超える人々があつまり、抗議行動を展開し、、その車道を占拠した。
9月15日
抗議行動をおこなう前に、JRが敷地の境界線を示し、行動を規制した。この日の参加者も130人ほどになった。参加者は歌やスピーチで反戦・平和を訴えた。
9月16日
雨の中、この日は、フリースクールの関係者が中心になっての集会である。集会は歌とスピーチで構成された。フリースクール関係者は、戦争法制により、弱者が切り捨てられることになるとし、法案に反対し、独自の行動をおこなってきた。
最後は、総がかり行動に参加しているメンバーが、それぞれの立場から、アピールやコールをおこなった。さまざまな立場での戦争法案反対の声を、つなげてくことが求められる。
地方公聴会が横浜で開かれたが、市民が移動をシットインで阻止する行動を展開した。公聴会後に委員会での採決がなされようとしたが、参議院内で委員会室への移動阻止行動が取り組まれ、採決を阻止した。
9月17日
戦争法案の委員会での採決が迫る中、浜松駅前に350人ほどが集まり、集会がもたれた。集会では、女性の立場から、戦争反対、こどもたちを殺させないという発言がなされ、
反戦コールがおこなわれ、弁護士が法案の問題点を示した。集会後、市街地をデモした。
この日、参議院の委員会で強行採決がなされた。与党側が最後の総括質疑をなさずに、動員者によって委員長を囲み、抗議する野党議員を排し、声も聞き取れない状況で,起立をうながし、法案の採決をおこなった。反対運動におされて、与党はそのような行為へと追い込まれたのだった。
9月18日
駅前には200人ほどが集まり、参議院本会議での採決に反対する思いを表現した。
この日、国会前には4万人が集まり、戦争法案反対、強行採決反対の声をあげた。翌日の19日午前2時半ころ、参議院本会議で安保関連法案(戦争法案)は採決がなされ、成立した。
しかし、その内容は違憲であり、また、非民主的採決からもこの法律は無効である。この法案は平和主義、立憲主義、民主主義に反するものであり、多くの民衆の怒りをかった。このような法律は民衆の権利を侵害するものであり、この後の運動によって、廃絶されねばならない。
東京・国会前
参議院では、反対討論の発言時間を15分に規制することを、数の力でおこなった。言論の府が自らの手で表現行動を圧殺したのである。国会前では市民を車道に出させないために、機動隊車両が並べられ、反対表現を規制した。
浜松駅前での連日の行動をふまえて、課題をあげれば、幅広い市民の参集の場を設定すること、そのためにどのような表現が必要なのかを考えること、個人としての発言を重視すること、主旨をふまえ、多様な表現を認めるという寛容性をもつこと、視野を広くし、自政派・団体だけの表現に終わらず、他の団体・個人等に配慮して表現することなどをあげることができる。
(T)