9.27許すまじ!戦争の道 福島みずほ 浜松講演会
― 戦争は「事態」の名ですすめられる! ―
2015年9月27日、浜松市内で、許すまじ!戦争の道 福島みずほ講演会がもたれ、110人が参加した。主催は福島みずほ浜松応援団である。
福島さんはつぎのように語った。
これまで自民党は集団的自衛権を違憲といってきましたが、安倍内閣はそれを閣議決定で合憲としました。国会で安保法案を戦争法案と指摘しましたが、不適切な表現とされ、削除を求められました。それは拒否したのですが、言葉狩りを感じます。かつては戦争を「事変」としたように、戦争は「事態」の名ですすめられることになるでしょう。
この法案の審議のなかで、日本人の母子を乗せた米艦防護やホルムズ海峡での機雷除去も立法理由でなくなりました。安倍内閣は、ニュースピークを用い、きれいな言葉でだますやりかたで政治をすすめています。彼らの辞書には戦争という言葉がないようです。
日本政府はいまもイラク戦争を間違いと認めていません。他国では間違いと認めています。そのような政府がアメリカの戦争を支援しようとしています。トンキン湾事件、イラクでの大量破壊兵器所持のように、戦争はウソとねつ造で始まるものです。防衛費は5兆円を超えようとしています。オスプレイ1機で186億円です。経団連は兵器生産での利益のために安保法を歓迎していますし、日本企業は海外での販売をすすめています。
安保法案は違憲であって、無効であり、また、質問、討論、議決の権利をうばっての、与党が人間カマクラを組んでおこなった強行的な委員会の採決は無効です。これからは、戦争法を作動させない、廃止法案をだす、違憲裁判を提訴するなどさまざまな運動が必要です。自分の言葉で思いを語っていく、そのみずみずしい言葉が胸をうちます。反知性、反民主、反立憲の動きに抗して、「やつらを通すな」の声がおこり、国会が人々に包囲されている情勢なのです。戦争法反対の声をあげ続けていきましょう。(要約)