10.10〜12東海地区朝鮮人史フィールドワーク

 

 2015年10月10日から12日にかけて、差別と暴力を考える会による「東海地区朝鮮人史フィールドワーク」がもたれた。この会は朝鮮人と日本人による歴史の研究会であり、フィールドワークの参加者は大学院生が多かった。

10日は名古屋で、三菱名古屋・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟集会に参加し、原告の訴えを聞き、強制動員先の三菱名古屋航空機の道徳工場跡と追悼碑を見学した。戦時期、名古屋が航空機生産の中心地となり、そこに朝鮮の少女を含め、多くの朝鮮人が連行された。この問題は今も未解決であるが、この三菱名古屋の訴訟が解決に向けての扉を開けようとしている。

11日は掛川の中島飛行機地下工場跡、大井川の発電工事跡などを歩いた。中島飛行機地下工場は浜松にあった中島飛行機のエンジン工場の移転先であるが、1945年に2000人という朝鮮人が動員されたところである。ツルハシのあとが残る掘削途中の壕や追悼碑などをみた。

大井川の発電工事では、最初に寸又峡まで行き、1930年代初めから建設がすすんだ湯山発電所工事現場、朝鮮人死者の追悼地蔵などを見た。その後、大井川に沿って南下し、大井発電所、大井発電工事の追悼碑、強制連行のあった久野脇発電所の水路橋、追悼碑などを見た。

12日は静岡・清水地域を歩いた。静岡では、朝鮮学校を見学し、高松地区で二人の方から静岡と掛川での生活史を伺った。戦後、こんな風に生きてきたんだという話を聞くことができ、有意義な聞き取りだった。

清水では、地域の朝鮮人の活動について話を聞き、日軽金などの工場や特攻基地跡などを歩いた。最後に清見寺に行き、日朝の交流の歴史遺産を見た。

戦争は一時、友好の文化は永遠であり、そのような友好の歴史に向けて、真実を記していきたいと思い、散会した。