2015.11・08 浜松基地祭要請行動

 11月8日、浜松基地へと以下の要請書を提出した。当日は雨天、いつもは列をなして入場する光景が見られるが、今年は人はまばらである。しかし、父兄会、協力会のバスが人びとを運び込んでくる。基地のなかに吸い込まれていく人びとは、戦争法(安保法)に反対する言葉とは無関係のようである。基地の真下は、戦闘機の轟音で会話もできないほどだった。
 グローバルな戦争に自衛隊を参加させ、切れ目のない軍事協力をすすめるという戦争法が成立したが、それは自衛隊員の生命を使いすてるようになるということだ。

防衛大臣様                        2015118

浜松基地司令様

浜松基地の自衛官の皆様                NO!AWACSの会浜松   

 

   戦争法(安保法)の廃止と浜松基地航空祭の中止を求める要請書 

 

 安倍政権は2014年の集団的自衛権容認の閣議決定に続き、2015年に日米新ガイドラインを改定し、戦争法(安保法)の強行採決をおこないました。この戦争法はそもそも憲法違反であり、委員会採決も無効です。その強行採決は、アメリカがすすめるグローバルな戦争に、日本が参加するためのものです。それにより、いつでも、世界各地に自衛官を派兵し、戦闘に参加させようとしています。また、国家緊急事態を口実にして、憲法を改悪する動きもすすんでいます。

私たちはこのような動きに強く抗議し、戦争法の廃止を求めるとともに、自衛隊の海外派兵に反対します。

アメリカの軍産複合体が美辞麗句ですすめる戦争は、兵士や民衆の生命を食い物にするものですが、自衛官の生命も同様に扱われます。邦人救出や駈けつけ警護の名で交戦してはなりません。グローバルな戦争への参加と繰り返される海外派兵により、自衛隊内部での抑圧も強まり、いじめや自殺が増えています。

このなかで、浜松基地でも自衛官の人権裁判が起きました。戦争法制定により、自衛隊の海外派兵がさらにすすめられようとしていますが、そのなかで、自衛隊員の人権運動がますます重要になっています。 

 浜松基地航空祭は防衛関連の民間団体を動員しておこなわれるようになりました。ブルーインパルスの曲技飛行も再開されています。基地祭は軍事的な宣撫工作の一環であり、今年は「ミス浜松」やゆるキャラの「家康くん」を利用して、軍事文化を宣伝しています。しかし、もともと軍隊は国家の暴力装置であり、支配体制を維持するためのものです。そのようなものを市民が制御し、縮小していくことが課題です。

わたしたちは、戦争法の廃止とともに、浜松基地祭の開催に抗議し、その中止を求めます。AWACSPAC3も、ブルーインパルスの曲技飛行もいりません。海外派兵を繰り返してはなりません。浜松を再び戦争の拠点にしてはいけないのです。