６・１９沖縄に連帯する浜松行動

　沖縄で「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾！　被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」開催

2016年6月19日、沖縄の奥武山公園陸上競技場で「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾！　被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」がもたれ、6万5000人が参加した。集会の模様は沖縄ではテレビ中継された。

集会では遺族からのメッセージが届けられ、そこでは、米軍基地の撤去や辺野古新基地中止への気持ちも示されていた。大学生の訴えでは、自身の問題として事件をとらえつつ、沖縄への差別に抗議し、民主主義革命や沖縄から平和を構築していくという思いが示された。集会では、怒りは限界を超えた、海兵隊は撤退を！のボードが示された。

復帰以後も6000件近い米軍犯罪があり、そのうち６００件近くが殺人・強盗・強かんに関わる事件である。米兵は戦争マシンの訓練を受け、実戦に投入される。それにより米兵の人間の内面は戦争国家によって深く侵害され、それが沖縄の民衆への攻撃性になっている。戦後70年を経て、もう終わりにしようとする思いは歴史的な体験に裏うたれたものだ。

この沖縄での大会に連帯し、全国各地で集会がもたれた。
　浜松駅前でも16時30分から1時間、小雨のなかで総がかり浜松行動によって集会がもたれ、60人が参加した。集会では参加者が連帯のアピールをおこない、沖縄の歌も歌われた。

なお、「満月まつり浜松の会」は沖縄集会に賛同メッセージを送ったが、沖縄での集会では、「満月まつり浜松の会」からメッセージが届いていることが紹介されていた。

以下は「満月まつり・浜松」実行委員会の連帯メッセージ。

「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾！被害者を追悼し、沖縄から海兵隊の撤退を求める県民大会」に連帯するアピール

　４月２８日、米軍属（元海兵隊員）による女性死体遺棄事件（その後、殺人と強姦致死で再逮捕）が、また起きました。１９７２年の本土復帰から２０１４年までの米軍関係者の刑法犯罪の検挙件数は５８６２件、その内、凶悪犯罪は５７１件にもなります。在沖縄米軍は一か月の服喪期間を設け、基地と自宅外での飲酒、未明の外出を禁止しました。しかし、６月４日には米海軍二等兵曹が衝突事故を起こし、酒酔い運転の現行犯で逮捕され、綱紀粛正と再発防止策が「役に立っていない」ことが証明されました。

沖縄市の６０歳の女性は「戦後７０年間、沖縄は我慢し続けてきたけど、もう限界。怒りを通り越している。基地の整理縮小ではだめ。米軍は沖縄から出て行ってほしい。県民は全基地撤去とはっきり言っていい」と、語っていました。沖縄県民の深い悲しみ、そして怒りは察するに余りあります。

　沖縄で起きてしまった事件ですが、０．６％の国土面積の沖縄に７４％の米軍基地を押し付け、平和を享受している私たちヤマトの人間の責任は重いと感じます。私たちは今回犠牲になられた方の冥福を祈るとともに、沖縄の人たちの「日米地位協定の改定、沖縄からの米軍基地全面撤去」という怒りを共有し、沖縄の平和のため、日本の平和のために微力ながらも行動することを改めて誓い、連帯のアピールとします。