11・13第17回満月まつり浜松コンサート
2016年11月13日、第17回満月まつり浜松コンサートが浜松市の龍泉寺でもたれ、70人ほどが参加した。今回の浜松の満月まつりは、沖縄での満月まつりと同時にもたれた。
浜松の満月まつりは、浜松ブルーシーズのエイサーにはじまり、月桃三線団、NO!NOBAND、めでたバンド、OSHOS、シラクラ&ヨシコ、放課後倶楽部DXなどのバンドが歌った。また、静岡沖縄を語る会や池谷の沖縄の状況報告、きみちゃんの朗読、ナカムラマサシのアート報告、地引浩の詩の朗読、豊橋から参加した鈴木さんの歌などがあった。
沖縄・高江では米軍ヘリパッドの建設が強行されている。また、安保法制により、駆け付け警護などの新任務が南スーダンへと派遣される自衛隊に付与されることになった。戦争準備が着々と進んでいる。満月まつりの参加者はそれぞれのスタイルで沖縄の平和への活動への連帯を示した。
日本国首相 安倍晋三 様
私たちは、今日、
さて、今年7月10日の参議院選挙において、改憲勢力が衆議院、参議院で共に3分の2を占めるようになってしまった。多くの国民の反対もあり、すぐに憲法9条を変えることはないとしても、大変憂慮される事態である。昨年成立した戦争法の国会審議において「国民にご理解を得るよう十分に説明する」と言いながら、強行採決以来、何の説明も行われない。「100時間を超える審議」と言いながら10本を越える法案をまとめての審議であるから、1本の法律にすれば全く審議時間は足りない。しかも答弁は同じ原稿を何度も読み返すだけで、およそ質問の主旨をはぐらかす答弁に終始していた。「TPP断固反対、自民党はぶれない」「沖縄の人達の心に添うような政策」「沖縄の新聞2紙はなくした方がいい」「TPPは強行採決で通してしまえ」「結党以来、我が党は強行採決等考えたことがない」等々、これほど言葉の軽い時代を私たちは知らない。
先日、
「環境に配慮して工事を進める」、「環境を考えモノレールで資材を運ぶ」等の発言があった。しかし、2万4000本の木が切られてしまった。この「やんばるの森」は世界的にも希少な亜熱帯林である。オスプレイの影響だけでもやんばるの森に住む動物たちの生態が変わってしまうことを、先日のテレビ報道では伝えていた。樹齢60年を越える木を倒してしまうことはノグチゲラやヤンバルクイナの営巣に大きな影響がある。太陽の光が木々に当たってしまったり、風通しがよくなってしまい森を乾燥させてしまうことが亜熱帯の森には非常に悪い影響がある。
米軍の戦争政策に加担するような工事は即刻やめて「沖縄県民の心に添うような政策」を求める。
なりふり構わぬ原発再稼働の動きに対して断固抗議する。世界のエネルギー政策の流れは再生可能エネルギーへのシフト転換である。危険で金のかかる原発へ固執する愚策は見直すべきだ。ましてや原発輸出などすべきではない。フクシマ原発事故はまだ収束していない。今後も天文学的な費用がかかる放射能対策と被害者への補償を考えただけでも原発が「安価なエネルギー」ではなく、高価で危険極まりないやっかいなものであることは明らかだ。高濃度の放射能が残る帰還困難地域への補償打ち切りによる帰還の強制は、住民を犠牲・モルモットにした残酷な政策だ。新潟知事選で示された県民の意思は、こんな原発と原発推進政策への「否」の声であることを政府は肝に銘ずるべきだ。「フクシマ」を教訓にドイツや台湾では原発廃止に向かっている。
憲法9条を破壊する戦争法は廃止すべきだ。戦争法の具体化である南スーダンへの派兵・駆けつけ警護に反対する。国連南スーダン派遣団は、7月に首都ジュバで起きた政府軍と反政府軍の戦闘の対処がうまくいかず、派遣軍の1割にもなるケニア軍が撤退する。これに先立ち、文民警察を派遣していた英国、ドイツ、スウェーデン、ヨルダンも安全確保のため、文民警察を国外に退避させた。このような停戦合意のない状況への派兵はPKO5原則に反するものだ。自衛隊の撤退を求める。
以下、要請する。
一、
沖縄県民の8割が反対する
一、
「辺野古違法確認訴訟」を取り下げ、沖縄県民の民意を尊重せよ。
一、
高江ヘリパッド建設を中止し、静かな高江を村民に帰せ。
一、
オスプレイをこれ以上導入するな。今あるオスプレイを廃棄せよ。
一、
全国の機動隊員に、基本的人権を尊重するよう教育せよ。
一、
原発推進政策をやめ、再生可能エネルギーへの転換を進めよ。
一、
フクシマ原発事故の補償打ち切りによる帰還困難地域への住民帰還政策をやめ、希望する住民には避難の権利を保障せよ。
一、
戦争法を廃止し、南スーダンから自衛隊は撤退せよ。
2016年11月13日 「第17回満月まつりin浜松」参加者一同