浜松東郵便局・郵政ユニオンストライキ集会

2017323日、郵政ユニオンのストライキ集会が浜松東郵便局前でもたれ、支援を含め、40人余りが参加した。

集会では、郵政ユニオンがストライキ宣言を読みあげた。続いて、地区労連、県共闘、中部地区労、清水合同労組、国鉄労組浜松支部、浜松市職員労組、金属労組、遠州連帯ユニオン、興和グローバルユニオンなど、地域の共闘の仲間が連帯の挨拶をおこなった。また、郵政の現場から、更衣裁判、労契法20条裁判、知立郵便局雇止裁判の訴えがなされた。

最後に、郵政ユニオンストライキ支援の歌が歌われ、賃上げ実現!均等待遇実現!非正規減らせ!正規をふやせ!自爆営業今すぐ廃止!部長のパワハラ許さない!郵政ユニオン闘争勝利!などのコールをあげた。

スト権は、憲法で認めさせた権利であり、清々と行使することで、労働者の尊厳が示される。スト終了後、スト参加者は胸を張り、職場に入った。支援の仲間がそれを見送った。

以下はストライキ宣言

3.23ストライキ宣言

 

郵政ユニオンは、本日、17春闘要求の実現をめざして早朝より全国13拠点、25職場でストライキに突入した。また、全国の職場では局前ビラ宣伝と集会をとりくみ、ストライキへの連帯行動を展開している。

 3月16日の会社回答で非正規社員の処遇改善に一定の前進はあったものの、正社員と非正規社員の基本賃金の改善には全くの「ゼロ回答」であった。正社員と月給制契約社員は2年連続のベアゼロであり、時給制契約社員は民営化以降、賃上げは行われていない。夏期一時金で「特別加算」の上積みがあったにしても、月給制、時給制社員は基本賃金の引き上げによる底上げによって処遇の大幅な改善をはかるべきであり、今春闘における「ゼロ回答」に強く抗議する。本日のストライキは、我々の要求に応えようとしない会社に怒りと抗議の意志を示すとともに、さらなる回答の引き出しを求めるたたかいである。

 今春闘で会社側は「期間雇用社員の更なるモチベーションアップ」を理由に、夏期一時金に特別加算の上積み、正社員登用における応募要件の緩和と初任給算定方法の改善等、非正規社員の処遇改善に一定の前進ある回答をしてきた。これは17春闘をとりまく「働き方改革」を意識したものではあるが、非正規社員の均等待遇と正社員化を求める郵政ユニオンの粘り強いたたかいによってもたらされたものでもあり、ユニオンのたたかいが、“風穴を開けた”のである。今後、応募要件の緩和に見合う登用数の拡大をかちとっていかなければならない。

 格差の是正を求める休暇、手当等の均等待遇要求はほぼゼロ回答であった。だからこそ、労契法20条裁判の出番である。20条裁判の勝利によって、正規、非正規の不合理な格差に“風穴を開ける”ことができる。郵政ユニオンは今日、判決のメトロコマースをはじめ、20条裁判をたたかうすべての仲間たちと連帯し、日本社会から非正規差別をなくしていく。

 昨年、半日以上のストライキはわずか39件。うち1件は郵政ユニオンである。毎年の全国統一ストライキは、私たちの春闘の歴史そのものであり、そのたたかいは全国の労働者の連帯によって作られてきた歴史でもある。ストライキの力に自信と誇りを持ち、17春闘要求の前進をめざして最後までたたかい抜くことをここに宣言する。

 

                       2017年3月23日

                       郵政ユニオン中央闘争委員会