7・19 浜松基地への美保教育隊移転反対集会・デモ
2017年7月19日、JR浜松駅前で、浜松基地への美保教育隊移転反対集会・デモをおこない、130人が参加した。
集会では、総がかり行動の塩沢弁護士が、この問題が騒音増加のみならず、戦争法の下での空中給油機による米軍支援の問題であることを指摘し、浜松市議の小黒さんが、防衛省が空自美保基地への空中給油機の配備と美保の教育飛行隊の浜松移転が無関係であると応答したことを批判した。
続いて、日本山妙法寺の市川さんが仏教の教えは殺さないことであり、戦争準備に反対の意思を話し、憲法を守る会の水戸さんが、騒音問題に矮小化することなく、辺野古・岩国での軍拡の一環としての浜松への配備に反対の声をあげることを訴えた。
また集会では、高丘、細江、篠原などの住民が、騒音の増加反対、戦争法による日米の軍事協力反対,浜松基地撤去などを訴えた。そして、「沖縄いまこそ立ちあがれ」「アベイズオーバー」などの歌で、沖縄連帯、安倍政治反対の意思が示され、集会アピールを採択した。
集会後、市内を教育隊の移転反対、基地騒音を増やすな、軍事基地強化反対、市長は反対意思示せ、自衛隊の米軍支援反対、軍事基地はいらないなどのコールをあげて、歩いた。5月の防衛省の通告後、初めてのデモであった。そこで、3割の騒音増加による生活権侵害、米軍支援の一環としての浜松移転であり、憲法の平和主義を侵すものという、人権と平和に関する2つの問題点が示された。翌日、集会アピールを市長あてに提出した。
浜松市長様 2017年7月20日
戦争させない・9条壊すな!浜松総がかり行動実行委員会
わたしたちは7月19日、浜松駅前で130人の参加による集会とデモをおこないました。そこで以下の集会アピールを採択しました。
以下の趣旨をふまえ、浜松市長が第41教育飛行隊の浜松基地移設に反対の意思表示をおこなうことを要請します。
7・19 浜松基地への美保教育隊移転に反対する集会 アピール
2017年5月、防衛省は浜松市に対し、鳥取県の航空自衛隊美保基地から第41教育飛行隊を2020年に浜松基地に移設すると通知しました。それにより浜松基地での離着陸は3割ほど増えるといいます。
いま、米軍は東アジアでの軍拡をすすめています。沖縄での新基地建設をはじめ、2017年には、山口県の米軍岩国基地にF35やFA18などの戦闘機の配備をすすめ、東アジア最大の航空基地をつくろうとしています。
日米の共同作戦態勢が強められるなか、2015年には戦争法が制定されました。日本政府は米軍を支援するために、航空自衛隊の美保基地に、米軍機にも給油ができる新型の空中給油機3機の配備を計画しています。美保基地は米子空港と共用ですが、空中給油機配備によってせまくなり、美保基地にある教育飛行隊を浜松に移転するというのです。
すでに浜松基地のAWACSは管制・指揮をおこない、日米の共同作戦を担っていますが、このAWACSの管制・指揮のもとで、空中給油機は海外攻撃の支援にも使われることになります。その行動は日本国憲法第9条に違反するものです。
また、浜松基地周辺は市街地化がすすんでいます。これ以上の騒音は市民の生活環境を悪化させ、生活権を侵害します。
集会に参加したわたしたちは、日米の軍拡の動きに抗議し、浜松基地への美保の教育飛行隊の移転に反対の意思を示します。
浜松市長が反対の意思表示をおこなうことを求めます。
安倍政権による日本国憲法改悪の動きに抗議し、戦争法と共謀罪の廃止を強く求めます。
市民のみなさん!
戦争の準備はやめろ! 戦争法は廃止!
戦争させない! 憲法9条を壊すな!
教育隊の移転反対! 軍事基地の強化反対!
軍事基地はいらない! 基地騒音を増やすな!
浜松市長は反対の意思を示せ! の声をともにあげましょう。
戦争させない・9条壊すな!浜松総がかり行動実行委員会