7.30 県ネット総会 塩坂邦雄「浜岡原発の原子炉直下に断層」

 

2017730日、浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワークの総会がもたれた。総会でははじめに、地質学者の塩坂邦雄さんが「浜岡原発の原子炉直下に断層」の題で講演し、その後、今後の活動について討論した。

 塩坂さんは、中電が、東西走向の9本のH断層を示し、それを避けて原子炉建屋を建てているという説明にはトリックがあるとした。このH断層に対し、原子炉の直下に南北走向の逆断層が存在しているが、中電はそれにふれないできた。その逆断層について、塩坂さんは、中電が規制委員会に出した資料を示しながら、明らかにした。

 61日、中電浜岡原発廃炉訴訟の静岡裁判の弁護団は、原子力規制委員会にこの南北の断層について徹底調査するよう文書で要請した。浜岡原発は4つのプレートが重なる上にある。断層は縦横にあり、その断層が大地震時にどう動くのかは未知である。中電は福島原発事故の原因を津波のせいにして防波壁をつくったが、浜岡は地震で壊れる可能性が高い。また、取水塔が壊れて給水が不可能になる可能性も高い。廃炉しか道はないのである。