２０１７・１０．１５浜松基地祭要請行動

2017年10月15日、浜松基地祭に対して抗議要請行動をおこない、以下の要請書を渡した。この日は雨天であり、予定されていたブルーインパルスの曲技飛行は中止になった。
基地へと、マニアをはじめ、出むく姿がみられた。憲法9条は見えるものではない。しかし、しっかりと今も、この軍事を縛っている。その見えない糸を反戦平和の運動が握る。その手綱を緩めてはならない。

日本国首相様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2017年10月15日

防衛大臣様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　NO!AWACSの会

浜松基地司令様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ピースサイクル浜松

 

浜松基地航空祭の中止と浜松基地への美保教育飛行隊移転計画の撤回を求める要請書

 

　日本国憲法は戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を記しています。しかし、日米安保条約による軍事同盟の強化は、2015年新ガイドライン改定にみられるように強化され、日本政府は米軍とともに自衛隊を海外で戦闘することを認めるようになりました。さらに安倍政権は「憲法改正｣を語り、日本の軍事力を強化しようとしています。

　浜松に航空基地ができて90年が経ちましたが、最初の20年は侵略戦争での爆撃拠点でした。その後の60年余は自衛隊の基地となりましたが、冷戦後のグローバルな軍事強化のなか、AWACS配備、広報館建設、イラク派兵、PAC3配備などにみられるように、軍備と宣伝が強められてきました。朝鮮・中国を仮想敵とする米軍の戦略の下、AWACSは毎日、監視飛行をおこなっています。戦後の核とミサイルの競争が朝鮮での戦争危機をもたらしています。

　浜松基地航空祭はエアフェスタの名でおこなわれていますが、ここで記したような日本の軍事の強化や戦争の危機については語られません。浜松の空に軍用機を飛ばし、ファンをつくるという宣撫政策、軍事宣伝は必要ありません。その中止を求めます。

　また、2017年に入り、防衛省は空自美保基地の教育飛行隊の浜松基地への移転を公表しました。これは米軍の沖縄・岩国での基地強化、その支援にむけての空自美保基地への空中給油機配備、それにともなって教育飛行隊が移転するという流れです。

米軍の軍事戦略によって軍拡をすすめるべきではありません。美保の教育飛行隊の移転計画の撤回を求めます。過去の戦争を誠実に反省し、非軍事の平和を推進することでしか、東アジアの平和は実現しません。

　この10月に沖縄の高江で米軍ヘリが墜落しましたが、現場は米軍が制圧し、日本政府も沖縄県も現場に立ち入れません。放射性物質が気化し、放射線被ばくが起きていますが対応できていません。日本の空を日本の法を無視して飛び回る、高価な陸上イージスシステムを買わせて儲ける、放射性被ばくが起きてもその実態を知らせないなど、日本の主権を無視する危険な存在は、米軍です。

そのよう米軍を支援し、集団的な軍事行動をおこなう必要はありません。自衛隊員をアメリカの戦争に加担させてはなりません。米軍に操られ、東アジアの民衆を標的にしてはいけません。

わたしたちは浜松を再び戦争の拠点とさせないという視点から、以上を要請します。