ピースサイクル 浜岡へ
2018年7月24日、ピースサイクルが浜岡原発を訪問し、原発の廃炉などを要請した。
ピースサイクルは乾式燃料プールの設置状況、安全性向上工事の問題、中電の広告宣伝費総額、廃炉ゴミの処分状況、新安全協定締結の評価などを事前に質問し、回答に対して意見を述べた。
中電によれば、乾式空冷の燃料プールは4号機の北側に設置する。水のなかには6542体の核燃料があるが、そのうち2200体を入れる予定である。10年以上冷やしたものである。1・2号機の廃炉状況は現在第2段階である。第1段階は汚染状況を見て除染すること、第2段階は原子炉周辺からの解体(2015年〜)、第3段階は原子炉の取り壊し、第4段階が建屋の解体である。45万トンの廃棄物が出るが、コンクリートなど建屋で35.4万トン、タービンの羽根などのクリアランスで7.8万トン、残り2万トンが放射性廃棄物となる。
中電はこのように言うが、解体された原子炉の汚染状況がどれくらいかは不明だ。クリアランスという表現自体にごまかしがある。廃炉による放射性廃棄物の貯蔵場はない。
中電は3・4号機の再稼働を求めているが、3号機は稼働年数が31年、4号機は25年だ。もう10数年で、40年を迎える老朽原発だ。5号機は海水の混入でもう稼働はできない。6号機を作ることもできない。1・2号機は廃炉作業中だ。浜岡原発の終焉は近い。中電は原発なしでの経営をすすめる時に来ている。愚かな再稼働の宣伝は今すぐやめるべきだ。