ピースサイクル、浜松へ

 2018年7月25日、ピースサイクルが浜松市と浜松基地に要請した。
 浜松市に対しては、T400の移転容認撤回、浜松基地撤去や浜岡原発廃炉の意思表示などを求めた。地方自治の精神は市民の安全を守ることであり、無責任な政府の言いなりになっていては、市民の安全は守れない!、国のいう事を聞いていたら殺されてしまうぞ!と訴えた。
 浜松基地前では、T400移転反対!AWACS・PAC3撤去などを訴えた。
 
以下浜松市への要請書

 2018年7月25日

浜松市長 鈴木康友 様 

                           ピースサイクル浜松

                          NOAWACSの会浜松

               平和行政の確立を求める要請書

 

私たちピースサイクル全国ネットワークは、自転車で全国の人とつながり、反戦・反核、平和、人権、環境保護を訴えている平和運動です。平和や脱原発の想いなどを市民や市民団体、自治体等からピースメッセージとしてお預かりし、到着地のヒロシマ、ナガサキへ届けています。そのために、地域での交流会や自治体訪問などを重ね、原発や基地等への申し入れ行動も行っています。

 201859日、浜松市長は防衛省南関東防衛局に対し、空自美保基地第41飛行教育隊の浜松基地への移転を容認する回答書を渡しました。わたしたちはこの回答に強く抗議し、その撤回を求めます。

 防衛省による20181月から3月にかけての地区説明会では、市民から、「すでに決定しているのでは」「訓練区域は遠州灘沖というが、実際には市街地上空も訓練域」「美保や岩国の機能強化による移転であり、浜松が戦争の枠にとらわれる」「騒音がやや大きいとかやや静かと書いているが、わざとぼかしているのでは」「住民の声を反映させるシステムがほしい」「訓練も増え、騒音も3割増であり、反対」「対策を検討すると書いてあるが、実際にはやらないということ」などの声があがりました。

浜松市はこのような市民の意見を受けとめることなく、回答書で、「移動に理解する」としました。浜松市は容認にあたり、付帯して、安全管理の徹底、騒音対策への配慮、生活環境整備などを求めています。しかし、移転によって訓練が増えるわけですから、危険性と騒音が増え、生活環境が悪化することは必至です。現在でも着陸時には、住宅街の上を低空で通過し事故の恐怖を覚えます。

2015年の日米防衛協力指針の改定と安保法(戦争法)の制定により、自衛隊はグローバルに展開し、米軍と共同し、海外で戦争をおこなえるようになりました。それにより、自衛隊の訓練も強化され、浜松基地では昨年、ヘリが遠州灘に墜落する事故が起きました。その事故がどのような訓練によるものであったのかは、いまも明らかにされていません。米軍基地の強化、美保基地への空中給油機の配備が今回の教育飛行隊の移転と密接な関係があるにもかかわらず、説明会では明示されていません。

浜松市は過去の戦争体験から、平和都市を宣言しています。浜松基地の強化は、憲法第9条と浜松市の平和都市宣言の精神に反するものです。

わたしたちは、浜松をふたたび戦争と派兵の拠点としてはならないと考えています。憲法第9条の理念をふまえ、東アジアの軍事によらない平和を求め。美保基地への空中給油機の配備などの軍拡に反対し、美保基地から浜松基地への教育隊の移転に反対します。

                   記

 

1 浜松市長は、美保飛行教育隊の浜松基地への移転容認について撤回すること

2 浜松市長は、平和都市宣言の趣旨にのっとり、平和行政・平和教育をすすめること

3 浜松市長は、中部電力浜岡原子力発電所の全機廃炉を要請すること

4 浜松市長は、航空自衛隊浜松基地の撤去を国に対して要請すること

5 浜松市長は、AWACSとPAC3の廃棄を市民とともに訴えること

6 浜松市長は、空襲死亡者の氏名を刻んだ追悼碑を建てること