11・25浜松基地祭抗議行動
2018年11月25日、浜松基地の基地祭があった。
上空で風を切ってF15が旋回する。ワーすごいすごいと子どもと母親が叫ぶ。あれはF15Jだとマニアが解説する。基地の北口の正門前で子どもの写真をとる母親。基地によれば、13万人が基地になかに吸い寄せられていった。基地近くの介護施設では車椅子で外に出て、上空を見つめる。ブラジル人も基地祭の見学。三重からはバス7台が到着、7000円のツアーという。憲法問題の議論など眼中に入らないようだ。
そのような人ごみのなかで、6人で基地への要請をおこなった。以下はその内容。
浜松基地司令様 2018年11月25日
日本国首相様 NO!AWACSの会
人権平和・浜松
軍備拡大、浜松基地への美保教育隊移転、基地祭の中止を求める要請書
2015年の新日米防衛協力指針の改定と安保法制定以後、日米の軍事協力と軍備拡大がすすんでいます。いま、自衛隊と米軍による中国との戦争を想定した日米の共同作戦計画が策定されようとしています。それとともに、南西諸島への自衛隊の配備、辺野古での米軍新基地建設、佐世保への水陸機動団の配備、米軍岩国基地の強化、イージスアショアの導入などがすすんでいます。さらに空自への長距離巡航ミサイルの導入も計画されています。
このような軍拡はすぐに中止すべきです。
この軍拡のなか、空自美保基地の教育飛行隊の浜松基地への移転も計画されています。それにより、浜松基地の強化がすすみ、基地周辺の騒音は増加します。この移転は市民の生活環境の悪化であり、中止すべきです。
浜松基地は、AWACSの配備により、実戦基地として機能するようになりました。また、PAC3の配備により、日米のミサイル防衛にも組み込まれました。さらに集団的自衛権の行使を想定しての訓練にも参加するようになりました。
そのような実態を示すことなく、基地祭をエアーフェスタの名でおこない、軍事の宣伝がなされています。このような軍事の宣伝とそれを刷り込む活動は中止すべきです。
過去の侵略戦争で、浜松は陸軍爆撃隊の出撃の拠点となり、派兵された爆撃隊はアジア各地を爆撃し、多くの人びとの生命を奪いました。いま時代は、米朝首脳会談にみられるように、東アジアの和解と友好にむけて、かじを切ろうとしています。敵を作って軍拡をするのではなく、友好をすすめ、軍縮に向かうべきです。
自衛官のみなさん、軍拡ではなく、軍縮をともにすすめ、東アジアの平和を共につくりましょう。
わたしたちは、浜松を再び派兵の拠点としないという立場で、以上を要請します。