3・21滝本匠講演「いま沖縄で起こっていること」

 2019年3月21日、浜松で琉球新報の記者滝本匠さんが「いま沖縄で起こっていること」の題で講演した。主催はコープ平和のつどい。
 滝本さんは、沖縄の自己決定権・民主主義、日米地位協定の問題、沖縄に関するフェイクの3点で話した。滝本さんの話はつぎのようのものだった。
 沖縄での辺野古基地県民投票では7割を超える反対があったが、政府はそれを無視し、土砂投入をすすめている。沖縄問題ではなく、日本の問題であり、この国に主権はあるのか。政府は漁業権の解釈を変更し、沖縄との事前協議の約束も無視し、工事をすすめている。沖縄に基地があるのは政治的選択によるものであり、沖縄差別が構造化されている。
 辺野古基地建設だけが沖縄の基地問題ではない。日米地位協定は米軍に対して国内法の適用ができないものになっている。いま行われていることは、第4の琉球処分である。人命よりの軍事同盟が重視されている。日米合同委員会が憲法の上にある状態だ。
 さらに、沖縄へとフェイクが流されている。これに対して、琉球新報はファクトチェック・フェイク監視の作業をした。誤情報・偽情報・根拠なしの情報・不正確でミスリードさせる情報が流されるが、そのようなフェイクは、政権批判をつぶそうとする行為である。民主主義の根幹が揺らいでいる。
 沖縄での県民投票をふまえ、本土が答えを出す番である。
 集会では、天皇代替りに関し、天皇制を批判すべきでは、フェイク宣伝をする者はどこにいるのかとなどという質問も出された。