7・24ピースサイクル浜松、浜岡原発要請

 

2019724日、ピースサイクル浜松は、ピースサイクル神奈川の仲間とともに浜岡原発で、使用済み核燃料や廃炉方法について意見交換会を持った。

中電側の説明は以下である。

使用済み核燃料の保管数量は3号機20604号機19775号機2505の計6542体である。燃料プールの保管容量は7550体分である。乾式貯蔵施設では10年以上冷やしたものを入れる予定であり、2002体が入るものを申請している。使用済み燃料を搬出し、六か所の施設で再処理する予定である。

12号機の廃炉の工事は、2009年から14年度が第1段階の解体工事準備、15年から22年度が第2段階の原子炉領域周辺設備解体撤去、23年から29年度が第3段階の原子炉領域解体撤去、30年から36年度が第4段階の建屋等解体撤去である。廃棄のゴミは低レベル、クリアランス、壁などの汚染されていないものの3つに分ける。予想数はそれぞれ、0.2トン、687.2トン、6.2トンである。

1号機の原子炉内部に薬品を入れて、除染する作業は終わった。表面の汚染物をはがす作業であり、鉄さびのようなものが出る。それらは1号機の建屋内で管理している。

12号機の共用排気塔の工事については、12号機との結合部分は切断した。今後、塔の内部のモルタルをはがし、鉄の塔芯を輪切りにする。23年後には、輪切りの工事をし、2022年までに終わる予定である。塔の内部の放射線量は低く、安全とされているので、マスクなしで入ることができる。はがしたモルタルはクリアランスの品目であり、一般廃棄物である。

このような説明に対し、排気塔内の測定の値はどのくらいか、低レベルの基準に当てはまるのか、原子炉内の廃棄物の量・測定値はどれくらいか、被曝はしないのか、ほんとうに安全なのかと疑義、質問が出された。また、中電に対し、廃炉に関する住民説明会の開催、原発なしでの経営判断の実行などを要請した。 (t)