7・28自治体学校水分科会参加記
7月27日から29日まで、第61回自治体学校in静岡がグランシップを中心に行われ、私は2日目の分科会「水は人権」(住民から自治をうばう水道事業の広域化・民営化)に参加した。
初めにPARC代表理事の内田聖子さんが講演した。1990年代の世界の水道民営化からの歴史を話し、2010年代の日本の水道民営化がいかに世界の動きに逆行しているかを語った。自治体の水道が抱える課題は民営化を阻止しても残ると述べた。
次に各地のレポートがあった。和歌山(民営化の動きについて)、伊豆の国市(エメラルドタウンの水道コンセッション計画)、浜松市(水道事業は公営でいいじゃないか)の各々20分の発表があった。
午後になり、AMネットの武田かおりさんの「大阪市の水道民営化計画・その後」と題しての講演があった。大阪では議員の獲得を目指し行動し、水道民営化を阻止した経緯を語った。また、善通寺市の市会議員により、香川県の水道広域化の問題提起があった。
この後、新しく作られたDVD「どうする?日本の水道」を鑑賞し、発言者6人によるディスカッションがあり盛会のうちに幕を閉じた。70人程入る会場は満員で、水道の問題は全国的には未だ関心が高い話題であることを再確認した。「なぜ、民営化ではいけないのか」、「水道には良い民営化はない」、「水の単なる消費者であってはならない」、「自治権は市民が持っている」等々多くの示唆に富む言葉が印象に残った。