2019年8月18日
袴田巖さん不当逮捕から53年
不当逮捕抗議、再収監を許さないアピール
袴田巖さんは53年前の今日(1966年8月18日)、事件から49日目に逮捕されました。袴田さんの逮捕は、行き詰った捜査を打開し、世論の非難を避けるため、静岡県警がでっち上げ逮捕したものです。
静岡県警は「犯人は袴田以外にない。犯人は袴田に絶対間違いがないということを強く袴田に印象づけることにつとめる」と、何としても袴田さんを犯人とするため、拷問を含んだ違法な取調べを行いました。こうした県警の不当な逮捕により、袴田さんの人生は「冤罪なれど死刑囚」(袴田さん獄中手記より)として、今もなお無実の死刑囚としての闘いを強いられています。
また、昨年6月11日の東京高裁大島裁判長の不当決定から既に1年2ヶ月が経過し、最高裁の審理が続いていますが、最高裁の判断は予断を許さない状況にあります。それは、先日の最高裁の大崎事件に対する、再審の門をさらに狭くする不当な決定が出されたことにあります。
なお、最高検は「誤った法解釈を前提とする刑の執行停止が継続する状態がいたずらに続くことを解消するためにも、本件特別抗告は速やかに棄却されるべきである。」という意見書を1年前に最高裁に提出しています。
このことは最高裁が再審開始決定を再び取り消した場合は、袴田さんを死刑台に送ろうとするもので、絶対に許してはなりません。
袴田巌さんは無実です。私たちは、53年前の袴田さんの不当逮捕に抗議し、併せて
袴田さんの一刻も早い再審開始を求め、再収監を絶対に許さない取り組みを強めます。
浜松 袴田巖さんを救う市民の会