10・20浜松基地祭要請行動

 2019年10月20日、10時、浜松基地に以下を要請した。当初、基地の広報担当は当日は多忙で、朝6時なら受け取るなどと、要請に対する理解を示せない対応であったが、説明し、基地北門近くの、待合室で文書を渡した。
 たくさんの人びとが吸い込まれるように基地を訪れていた。三重からは観光バス9台でツアーが組まれていた。このような姿が安倍政権の改憲策動を支えている。このかなたに、グローバルな実戦がすすんでいることも事実だ。憲法改悪をさせない、海外派兵をさせない、戦争加担をさせないの声を絶やさないことが大切だ。




浜松基地司令様                              2019年10月20日

日本国首相様                                 NO!AWACSの会

                                          人権平和・浜松

 

     浜松基地への美保教育部隊の移転と基地祭の中止を求める要請書

 

 2015年の新日米防衛協力指針の改定と安保法の制定以後、日米共同作戦態勢がさらに強められ、軍備の強化がすすんでいます。

沖縄では、与那国、石垣、宮古の島々に陸上自衛隊のミサイル部隊の配備がすすみ、沖縄本島への水陸機動団の配備もねらわれています。米軍の辺野古基地建設工事も強行されています。

また、米空軍の岩国基地の強化にともない、空自の米軍支援態勢も強められ、空自美保基地への空中給油機の配備が計画され、それにより、美保の教育部隊の浜松基地への移転がおこなわれようとしています。さらに、ミサイル防衛の名で、宇宙の軍事化もすすめられています。

それに呼応して、安倍政権は日本国憲法を改悪し、日米によるグローバルな戦争ができる態勢をつくろうとし、改憲発動をねらっています。また、アメリカによるイラン攻撃計画に呼応して、防衛省設置法の「調査・研究」を法的根拠に自衛隊の中東派兵を画策しています。

わたしたちはこのような軍拡と戦争の準備に反対します。浜松基地ではエアフェスタという名で、基地祭をおこなっています。それにより、市民を集め、現在の自衛隊を宣伝しています。

しかしそこには、いますすめられている軍備拡大と海外派兵、憲法改悪の危険な状況は示されません。過去の戦争において浜松の陸軍爆撃隊は中国やシンガポールをはじめアジア各地を爆撃しましたが、その反省は示されません。21世紀に入るとイラク戦争へと米軍支援のために浜松基地からも派兵されましたが、その反省も示されません。イラク戦争での空自の米軍支援は2008年に憲法違反とされましたが、それについても示されません。

市民がいま知るべき、大切なことが示されずにおこなわれる、ブルーインパルス曲技飛行などの市民への軍事への宣伝は、偽りの共感をつくるものです。それは、現実への批判力を弱めるものです。そのような、軍事の宣伝はいますぐ中止すべきです。