7・19 浜松総がかり行動
2020年7月19日、浜松駅前で、浜松総がかり行動がもたれ、20人ほどが参加した。
2011年3月の地震と福島原発事故は日本社会に大きな影響を与えた。その混乱の中、2012年12月末に第2次安倍政権が成立した。
2010年代はアベ政治の時代だった。
その政治の第1の特徴は、官邸主導による首相案件の実行にある。その実行は官邸独裁の様相を呈し、国政の私物化を生んだ。森友、加計問題はこの問題を象徴する事件である。そして首相の言動に合わせて、公文書が隠蔽、改ざんされるという事態が起きた。公開を恐れて、文書自体を残さない事態も起きた。それは、立憲主義、人民の信託を受けての政治の実行という観点のない行動だった。
アベ政治の第2の特徴は、その政治の言葉が軽薄ということである。言葉に責任がなく、言葉が殺されていく。政治とは言葉によるものであり、言葉は倫理である。言葉の死は倫理の死である。この軽薄さは過去の戦争と植民地支配を正当化し、帝国憲法や教育勅語を支持する歴史認識に支えられている。過去への反省のない日本中心の思考であり、その類の雑誌が、書店のコーナーを占めるようになった。
第3の特徴はそのようなアベ政治を批判する勢力の弱さである。いまだけ、金だけ、自分だけの志向が強く、政治的志向、政治的表現力の弱い、その上にアベ政治の政治権力があぐらをかいている。しかしアベの悪政は批判の強まりを呼んでいることも確かであり、支持率を不支持が上回っている。
このようなアベ政治は、コロナ問題への対応では、一人10万円支給と2枚の布マスク配布にみられるように、無能、無策、無責任をあらわにしている。自分に都合が悪くなると国会を閉じてしまった。
このような状況の中、集まった市民は、安倍政治を批判し、沈黙は暴力だ!声を上げよう!と訴えた。