3・11 原発いらない!核なき世界を!浜松集会
2021年3月11日、原発いらない!核なき世界を!浜松集会がJR浜松駅前でもたれ、70人の市民が参加した。
集会では、浜松金曜行動、浜松市憲法を守る会、浜岡原発永久停止浜松訴訟、静岡県労働組合共闘会議、環境団体、政党などのメンバーが、原発の廃絶、再稼働反対、浜岡原発廃炉や核兵器禁止条約即時批准などをよびかけ、参加したバンドが反原発・反戦の歌を歌った。最後に、浜岡原発今すぐ廃炉!核兵器は今すぐ廃止!原発いらない!再稼働反対!などのコールをあげた。
20世紀後半の核開発は、ネバダ、ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマなどの深刻な核被害、環境汚染をもたらした。その汚染を起こした者たちはその加害の責任をとろうとしない。核開発を正当化してきた。しかし、核兵器禁止条約の発効はその歴史の終わりの始まりである。全ての核の終わりに向けて、運動をすすめよう。
当日、浜岡原発を考える静岡ネットワークなど浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワークは静岡県と中部電力静岡支店に要請を行った。また、藤枝をはじめ県内各地で反原発行動が取り組まれた。 (t)
3・11原発いらない!核なき世界を!浜松集会アピール
福島第1原発事故から10年、日本政府と電力会社はいまもその責任を取ろうとしません。かれらは原発事故の被害者に裁判でその責任を問うことを強いて、恥じないのです。日本政府は事故がいまも収束せず、深刻な放射能汚染があるにもかかわらず、復興や帰還を宣伝しています。さらに汚染水の海洋放出をおこなおうとしています。また、電力会社は原発の再稼働をすすめています。
中部電力は、浜岡3・4号機の再稼働にむけて、政府・規制委員会に再稼働を申請しています。また莫大な費用を投じて防潮壁をつくり、メディアを使って原発の安全を宣伝しています。さらに2020年には浜岡原発内に新たに核燃料を運び込みました。
けれども、浜岡原発は大地震の震源の上にあり、その再稼働は大事故につながります。浜岡原発の下にあるH断層系が活断層である可能性も指摘されています。そもそも、4つのプレートが重なり合う地震国での原発の稼働は無理なのです。中部電力は目先の利潤を追求することで、市民の生存と生活を奪うという結果を招いてはならないのです。浜岡原発の再稼働はおこなってはいけません。
2021年に入り、核兵器禁止条約が発効しました。それは核兵器の廃絶の始まりです。日本政府はすぐに批准すべきです。原発は核開発の中で導入されましたが、福島第1原発事故は「核の平和利用」論が誤りであることを示しました。
わたしたちは訴えます。核兵器も原発もいらないのです。
集会に参加したわたしたちは、中部電力に以下を求めます。
1 浜岡原発3・4号機の再稼働申請を撤回し、廃炉を決定すること
2 H断層系に関する資料を市民に公開すること
3 原発再稼働に反対する市民との対話に応じること
4 原発の安全を宣伝する新聞広告や原子力講演会を中止すること
5 浜岡町や佐倉地区対策協議会に渡した裏金すべてを公表すること
6 原発ではなく他の自然エネルギーへの転換をすすめること
7 浜岡1・2号機での拙速な廃炉工事を改め、放射能による汚染を防ぐこと
2021年3月11日 原発いらない!核なき世界を!浜松集会参加者一同
中部電力株式会社
代表取締役社長 林 欣吾様 2021年3月11日
浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワーク
抗議並びに要請書
福島原発事故から今年で10年がたちました。今に至っても原発事故の収束への展望は見えず、多くの課題が山積したままで汚染水の例に見られるように、なおも問題は拡大し続けています。
ところが貴社は、昨年は新核燃料を搬入するなど浜岡原発の再稼働に向け着々と準備を進めています。この行為は、再稼働に反対する県民世論を無視するもので到底許されるものではありません。
原発は、危険なうえにコストは高く、再稼働へ向けての巨額の投資を必要としています。稼働後も核のごみの排出は避けられず、その処理も不明のままです。これらの費用はすべて消費者に転嫁され、その中にはまったく筋の通らない「託送料金」も含まれています。さらに人口減、低成長、省エネが進行する中ではかっての発電能力は必要ではなくなりました。また最近、原子力規制委員会は、H断層系について「活断層の可能性あり」と指摘し、浜岡原発そのものの立地を否定するものです。
以上のような状況下で、原発による発電を継続する理由は何一つなく、その方針転換こそ貴社にとっても必要になってきているのではないでしょうか。なにゆえ、未だに原発に固執するのかその理由を明らかにして下さい。
ところで、伝え聞くところによれば、市民からの質問や要請について「面談や回答」は社の方針として行わないと聞きました。これが本当であればまったくもって許しがたい考えで、ここに厳重に抗議します。
貴社のコンプライアンスには、「企業倫理」「社会の信頼を最大の基盤」「公正誠実に対応」「人権の尊重」等の語句が連綿と続いています。「面談や回答」の拒否は、これらの社の方針との整合性を著しく欠くものと思いますが如何でしょうか。上記の語は、単なる「御飾り」なのでしょうか。貴社の目指すところの浜岡原発再稼働はもとより、核のゴミ問題、原発過酷事故時の避難問題など多くの問題について市民へ丁寧な説明は必要であり且つ避けられないものと思いますが、「面談や回答」は社の方針として行わないのでしょうか。企業としての社会的責任と義務について貴社はどのように考えているのでしょうか?
以上の状況を踏まえ、以下の要請と質問を行います。
要請:浜岡原発を永久停止し廃炉としてください。
質問:●原発を再稼働するいかなる理由も見当たらない中で、原発の再稼働を目指すのは
何故か答えて下さい。
●市民との面談はしない、また市民の質問に対しての回答はしないとの理由を
明らかにしてください。
3月31日までに文書による回答を求めます。
静岡県知事 川勝平太 様
2021年3月11日
浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワーク
中部電力浜岡原子力発電所に関する質問及び要請書
日頃県政のために奮闘され、ありがとうございます。
川勝知事就任後の記者会見で「わたしの任期中、浜岡原発の再稼働を認めることはない」と発言されたことは、私たちもおおいに評価しています。また、大井川の水源を危うくし南アルプスの自然を破壊するリニア新幹線静岡工区工事に反対し、JR東海と国交省に対峙し、県民の声を代弁していることに最大限の敬意を表します。
さて浜岡原発の地元・御前崎市では来年再稼働着手の噂が絶えません。昨年秋より横須賀からBWR用新核燃料を2回に渡り搬入、白紙になったはずのプルサーマル発電の4号機装備計画を発表するなど再稼働への布石が目立ってきています。こうした状況を踏まえ、私たちは以下の質問及び要望を提出いたします。
知事の回答、見解を文章で頂くか、または原子力防災の責任者で知事の見解を直接知りうる立場の危機管理監から文書回答を求めたいと思います。よろしくご配慮お願いします。 なお回答は多忙になる知事選の前5月末日までにお願いします。
記
1 県防災原子力学術会議への私たちの要望について、昨年7月3日、原子力安全対策課長より、「浜岡原発について原子力防災について科学・技術の議論はするが、浜岡再稼働の是非は審議しない」という同課の過去2回(18.9.10、19.8.30)の回答と同じでした。私たちは過去にも県学術会議に再稼働の是非そのものを求めたことはありません。科学・技術の観点から再稼働の安全性の議論はしないのかと問うて来たのです。
それはさて置き、「安全性を含めて再稼働にかかわる議論はしない」との回答が知事の見解の真意であるならば、その旨を明らかにする文書による回答を求めます。
➁ また、仮に県学術会議が再稼働にかかわる議論をしないなら、その議論をする新たな専門家・有識者会議を設けてください。
2 浜岡地域原子力災害広域避難計画については、現在周辺4市含め31㎞圏内8市が広域避難計画を策定しましたが、当該市議会質疑でも、いざ実際に事故が起きた場合、安全に避難できると考えていないところがほとんどです。知事は現段階で実効性のある広域避難ができると考えていますか。仮にできないとすれば、今後どういう対処が必要と考えていますか。また福島第一原発事故時には原発から40kmの飯館村も6年間全村避難となりました。それでも広域避難計画を作成する必要性があるのは、31㎞圏内の市町だけでよいと考えていますか。
3 地元市町と中電との安全協定は4市対協の4市とそれ以外の7市町との内容に差があります。また事前協議の内容についても明瞭な文面でないとの指摘があります。今後安全協定を見直すべきではありませんか。知事は二選以来繰り返し、浜岡再稼働には県民の直接意向を問う県民投票の必要性を訴えられています。にもかかわらず、再稼働の賛否を問われたときに、第一義的に問われる地元関係市町がどこまでなのかさえ明らかにされていません。地元関係市町がどこまでなのか明らかにしてください。
4 福島のトリチウム汚染水の海洋放出には静岡県漁連も反対を表明しています。浜岡原発を抱える本県も他人事ではないと思います。福島原発敷地北部には土捨て場があり、大型タンク設置により、長期間安全に陸上保管が可能です。海洋放出に反対を表明し、全国知事会に反対を働きかけてください。
5 昨年2回に渡り、横須賀から新核燃料棒を搬入、暮れには4号機プルサーマル発電実施予定を発表するなど浜岡再稼働の新たな動きが見られます。再稼働をめぐる現状について知事はどのように見られていますか。
6 知事は、「増え続ける使用済み核燃料の問題が再稼働のネック、再稼働すれば直ぐに満杯になる」とたびたび発言されています。また知事も触れた「浜岡原発敷地内の乾式貯蔵計画」も進展していません。六ケ所村の中間貯蔵施設に搬入し一時保管する案が計画されていますが、むつ市長が反対しています。知事は使用済み核燃料の問題から改めて浜岡原発再稼働に反対を表明してください。
7 中電・林社長は、「脱炭素社会・温室ガス排出ゼロ計画には原発を活用すべき、浜岡再稼働もその一環となる」と表明していますが、知事は「温室ガス排出削減に原発を活用、浜岡再稼働すべき」との意見をどう思いますか。
8 福島第一原発事故を経験した日本にとってこれからの放射線教育は原子力防災を考える上でもとても大切です。しかし2018年9月に文科省が作成し、小・中・高校生一人ひとりに配布されている『放射線副読本』は「放射線の安全性ばかり強調し、福島原発事故の被害を過小評価している」との批判が全国から上がっています。文科省は、「今後積極的に放射線副読本を全国で活用するように指示する」としています。学者・教育者でもある知事は平成30年『放射線副読本』は公正・公平な内容と評価されていますか。
以上
浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワーク 構成団体
1 なくそう原発 伊東市民の会 (伊東市)
2 原子力いいんかい?@伊東 (伊東市)
3 子どもたちを放射能から守る伊豆の会 (伊東市)
4 原発なくそうミツバチの会 (函南町)
5 快医学ネットワーク・伊豆 (伊豆市)
6 全ての原発とめよう伊豆半島住民連合会 (下田市)
7 原発震災を防ぐ風下の会 (三島市)
8 環境汚染を考える三島市民の会
9 広域避難を考える東部実行委員会 (三島市)
10 すべての原発いますぐなくそう全国会議静岡県東部の会 (三島市)
11 さよなら原発三島連絡会 (三島市)
12 市民ひろば (三島市)
13 三島自然を守る会 (三島市)
14 放射能からふるさとと子どもを守るために浜岡原発をなくす会 (裾野市)
15 浜岡原発を廃炉にし原発ゼロをめざす沼津市民の会 (沼津市)
16 浜岡原発を考える会 (沼津市)
17 浜岡原発はいらない東静の会 (沼津市)
18 こどもの未来プロジェクト・伊豆 (松崎町)
19 富士の子供を守る会 (富士市)
20 金曜アクション@富士宮 (富士宮市)
21 原発をなくす清水青年の会 (静岡市)
22 原発いらない清水の会 (静岡市)
23 家庭科放射線授業づくり研究会(静岡市)
24 日本科学者会議 静岡支部 (静岡市)
25 浜岡原発を考える静岡ネットワーク (静岡市)
26 静岡放射能汚染測定室 (静岡市)
27 金曜アクション@静岡有志 (静岡市)
28 福島子ども支援基金 (静岡市)
29 支援交流 『虹っ子』 (静岡市)
30 しずおかハートNet (静岡市)
31 静岡YWCA (静岡市)
32 浜岡原発廃炉・日本から原発をなくす静岡県連絡会 (静岡市)
33 ピースネット静岡 (静岡市)
34 こっぺぱん文庫 (静岡市)
35 浜岡原発を止めます本訴の会
36 さよなら浜岡原発・焼津市民の会 (焼津市)
37 さよなら原発アピールinおおいがわ(焼津市)
38 なくそう浜岡原発・命とふるさとを守る藤枝市民の会 (藤枝市)
39 避難者を支援する志太榛原住民の会 (藤枝市)
40 高友会 (藤枝市)
41 浜岡原発なくそう・吉田町民の会 (吉田町)
42 浜岡原発を考える牧之原市民の会 (牧之原市)
43 浜岡原発はいらない島田の会 (島田市)
44 ふるさと初倉を考える会 (島田市)
45 谷口原茶農業協同組合 (島田市)
46 安心して暮らせる島田を創る市民の会 (島田市)
47 浜岡原発を考える会 (御前崎市)
48 浜岡原発の危険から住民を守る会 (御前崎市)
49 浜岡原発はいらない・命を守る菊川市民の会 (菊川市)
50 原発いらない掛川の主婦たち (掛川市)
51 掛川金曜アクション有志 (掛川市)
52 太田川ダム研究会 (森町)
53 浜岡原発を考える袋井の会 (袋井市)
54 浜岡原発はいらない磐田の会 (磐田市)
55 明るい未来を!・磐田 (磐田市)
56 なくそう浜岡原発・天竜の会 (浜松市)
57 浜岡原発はいらない浜北の会 (浜松市)
58 なくそう浜岡原発・浜松北区の会 (浜松市)
59 やめまい!原発・浜松 (浜松市)
60 浜岡原発はいらない浜松の会 (浜松市)
61 浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団 (浜松市)
62 金曜アクション浜松 (浜松市)
63 100万人署名を進める南区の会 (浜松)
64 浜岡原発永久停止裁判・静岡県の会 (浜松市)
65 浜岡原発はいらない湖西の会 (湖西市)