2021 年 5 月 26 日 浜松市長 鈴木康友 様
公 開 質 問 状
本年 4 月 16 日、私たちは浜松市が市民への十分な説明を欠いたまま、国の「スーパーシティ」の地域
指定に拙速に応募したことに抗議しました。私たちは、「デジタル推進」に前のめりになっている浜松市の
姿勢に、疑問と大きな危惧を感じています。
そこで現在、浜松市が進めている「デジタル・スマートシティ」に関し以下の質問をいたします。
1.2020 年4月始動の「浜松ウェルネス・ラボ」について伺います。
① 2020 年度市政報告の中で、「浜松ウェルネス・ラボ」に挙げられている企業の筆頭に「キリン・ホ
ールディングス」がありますが、この企業は取り組みの中心的な企業ですか。
② キリン・ホールディングスは、ミャンマーの国軍企業「ミャンマー・エコノミック・ホールディン
グス」との合弁関係にあり、現在は解消されているものの、事業撤退はしていないことをご承知でし ょうか。
③ ミャンマーの現状は国際的にも憂慮される状況にあり、とりわけ市民への強権的な弾圧は多くの犠
牲者を出しています。浜松市はなぜ、ミャンマーの国軍企業と関係の深い所と提携するのでしょうか。
2.3 月 26 日に新聞で報道された、個人メールアドレスの漏えいについて伺います。
① この漏えいの内容・経過はどのようなものだったでしょうか。
② 浜松市が行なった対応・補償について具体的に教えてください。
③ 今回のような漏えい・流出があった場合の今後の対応・補償について具体的に教えてください。
④ 市が開催した2月 23 日の「シンポジウム」の中で、個人情報保護について「民間企業の個人保護
法」や「市の個人情報保護条例」を遵守するので、「大丈夫」という市長の発言がありました。その発
言から、今回の事態についてどうお考えですか。またその根拠を教えてください。
⑤ 新聞報道では、「健康増進課が募集した事業」とありましたが、浜松市の「浜松ウェルネス・ラボ」
との関係を教えてください。
3.第 187 号(2021 年 5 月 5 日)の「市議会だより」に、今年度後半に「イスラエルにミッション団を
派遣」とありました。それについて伺います。
① この「ミッション団派遣」は、浜松市が目指す「スーパーシティ」、準備を進めている「デジタル・
スマートシティ構想」の取り組みとの関連性の有無を教えてください。
② 「ミッション団派遣」の目的・内容・時期・規模について教えてください。
③ 世界に数あるスマートシティのモデル都市や国家の中で、なぜイスラエルを選択したのでしょうか。
④ イスラエルは、パレスチナのガザ地区に対して大規模な空爆を行い、現地の悲惨な状況が連日報道
され、世界各国から非難の声も上がっていました。今後も紛争が予想される当事国に、「ミッション
団派遣」をする理由を説明してください。
4.浜松市におけるマイナンバーカード活用の、今後の取り組みについて伺います。
① 国の説明では、マイナンバーカードの取得はあくまで任意ということですが、浜松市において今後
どのような方法で利用・促進を考えているのでしょうか。
② 今後マイナンバーカードの有無で、遠隔診療等の医療サービスが受けられなくなる等、明らかな不
利益を被るような問題が生じた場合、市としてどのように対応していくのでしょうか。
スーパーシティを考える会