11・17第25回満月まつりコンサート
2024年11月17日、第25回満月まつり浜松コンサートがもたれ、20人ほどが参加した。
参加したのはNO!NO!BAND、二胡奏者、月桃三線団、白倉バンドであり、詩の朗読もあった。
また、PFAS汚染対策、マイナ保険証反対のアピールもなされ、日米地位協定改定、安保条約破棄、辺野古基地建設中止、南西諸島での軍備強化中止などを求める要請書も採択された。
参加者からは、沖縄の島々を戦場とする現在の動きヘの批判とパレスティナ・ガザでのジェノサイドに抗議する意思が示された。
人間を不都合とみなして殺していいのか、崩れ落ちたがれきの陰にも心の中に夢がある人間としての誇りがあるから抵抗の精神が育つ、
分かち合い助けあう関係を作りたい・・・、音楽とともにこのような想いが小さな会館がら漏れ出たひとときだった。 (T)
以下要請書
内閣総理大臣 石破
茂 様
昨年起きた米兵による少女暴行事件の経過はおおよそ次の通りです。
昨年12月24日、事件発生、事件当夜、母親が警察に通報、警察が任意で取り調べ。今年3月11日、県警は書類送検。3月27日、那覇地検が起訴、外務省がエマニュエル駐日大使に抗議。 起訴後、米兵を保釈し米軍管理下へ。6月25日、公判期日が確定したことで、マスコミに公表、ここで初めて沖縄県は事件を知る。7月12日、初公判。米兵は無罪を主張、被害者の証言は嘘と主張。 8月23日、少女と母親の証人尋問。10月26日、結審、求刑懲役7年。12月13日、判決予定。
「…なぜ今のタイミング(6月25日)で明らかになったのか考える。そして、ああ、と了解する。先々週の日曜日には沖縄県議選があった。先週の日曜日には沖縄の慰霊の日があった。選挙前に、女の子が米兵に乱暴されたと公表するのを回避したということだろう。慰霊の日の式典のため沖縄に来た総理大臣は、事件を知りながら、いけしゃあしゃあと沖縄の負担軽減を口にした。…」(上間陽子、琉球大学教授)
「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」がまとめた資料によると、1945年4月から2021年12月までの米兵による性犯罪は950件にのぼると報告されています。
1997年の名護市民投票以来、2010年(仲井眞氏は普天間基地県外移設の選挙公約で当選)、2014年、2018年の知事選、2019年の県民投票、2022年の知事選すべての投票で沖縄県民は「辺野古の米軍新基地に反対」の意思表示をしてきました。2013年11月、当時の自民党幹事長石破茂氏は、普天間基地の県外移設の公約を掲げて当選した自民党沖縄選出国会議員を、辺野古新基地建設容認へと強権を使って変更させました。
台湾有事を念頭に、南西諸島の主な自衛隊基地、奄美、瀬戸内、勝連、那覇、宮古島、石垣島、与那国では基地強化がされました。住民への説明会も開かれないまま、多くの基地でミサイル部隊が配置されようとしています。日本が米中の覇権争いに巻き込まれ、沖縄がまた戦争の最前線に立たされようとしています。基地を造れば、そこが敵から攻撃をされることは沖縄戦から得た重要な教訓の一つです。
例えば、台湾から110kmに位置する与那国島では、人口減少等の問題から自衛隊を誘致しました。しかし、地元に説明もなく、なし崩し的に軍備拡張が進み、ミサイル部隊まで配置されようとしています。与那国駐屯地のフェンスには、撮影やプラカードの使用を禁じると記した看板を公道に向けて掲示しています。「あくまで部外者に対する『お願い』。文言など改善すべきところは検討する」と駐屯地では言っています。「国民の表現の自由を制限しようとする掲示は不適切だ」と専門家は指摘しています。
「このような人権意識では、本当に戦争が起こった場合、住民がどのような扱いを受けるのか不安です。声を上げなければ、日常生活さえ浸食されていきかねない。『今は戦前と同じ雰囲気だ』」と、お年寄りたちは懸念しています。
以下、要請します。
① 日米地位協定を見直すこと。② 日米安保条約を破棄すること。③ 辺野古での米軍新基地建設を中止すること。④ 南西諸島での軍備強化を中止すること。
2024年11月17日 第25回「満月まつり」浜松コンサート参加者一同