沖縄・西日本ネットワーク(仮称)交流集会・大分
2024年11月30日、大分で沖縄・西日本ネットワーク交流集会 がもたれ、オンライン中継もあった。
最初に主催者の大分の池田年宏さん(大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会)がこの間の経過を報告した。
基調提案を具志堅隆松さん(ガマフヤー、ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 共同代表)がおこなった。具志堅さんは軍官民共生共死により沖縄戦が行なわれ多くの市民が死を強いられた歴史をふまえノーモア沖縄戦
命どぅ宝の会を結成したこと、現在の戦争準備と危機を訴え、それに抗議し、全国の運動につなげ、戦争を止めていくことを呼びかけた。
大分からは三つの報告がなされた。
最初に、合田公計さん(大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会)が全国にミサイル弾薬庫の建設がもくろまれ、大分では敷戸に弾薬庫が増設されようとしている、防衛省の説明は市民の命を守るものではない、反対の声をあげていくと訴えた。
つづいて鯨津憲司さん(湯布院駐屯地「敵基地攻撃ミサイル」問題を考えるネットワーク)が大分の湯布院での取り組みを話した。湯布院の日出生台演習場では沖縄海兵隊による104訓練が行なわれてきたが、軍拡のなかで、2024年の日米共同訓練ではミサイル訓練が行なわれた、陸自の湯布院駐屯地には24年3月に第2特科団が置かれ、12式ミサイルの司令部となった、このミサイルは敵地攻撃用にさらに射程を伸ばすものとなる。このように現状を示し、抗議の意思を示した。
大分・築城の渡辺ひろ子さん(平和といのちをみつめる会)は空自築城基地前で2の日座り込みの運動を続けてきたことを紹介し、築城には米軍が使用する施設の建設が行なわれようとしているが、それには地元の自治会も反対していると説明した。
集会では続いて磨島昭広さん(鹿児島県護憲平和フォーラム)が馬毛島での基地建設の状況、鹿屋基地への無人機の配備、奄美から辺野古への土砂搬出の状況、さつま町での弾薬庫建設の動きなど、沖縄でのミサイル配備、米軍基地建設とともに奄美・鹿児島での軍事基地強化がすすんでいる現状を話した。
最後に藤井幸子さん(石垣島の平和と自然を守る市民連絡会)が石垣島での基地反対の活動を紹介した。石垣島では陸自のパトリオット、地対空、地対艦ミサイルなどの配備がすすみ、さらに基地の拡大が狙われている。日米共同訓練も行われ、米軍のハイマ―スが空輸された。戦時を想定しての住民避難の訓練までおこなわれている。戦場となることを想定して米軍家族を撤収することまで報道されている。日米の軍事一体化、軍事要塞化を止めること、ミサイル配備よりも外交の強化が求められる。
以上の報告の後、会場から様々な意見や感想が出された。最後に、沖縄の与那嶺恵子さん(ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会)が戦争を阻止するための連携を呼びかけた。
2025年2月には鹿児島で交流集会をもってネットワークを結成し、この動きを全国へとつなげていく予定である。翌日には「ミサイルも弾薬庫もいらない!
平和をめざすつどいin 大分 2024」がもたれた。大分や鹿児島、沖縄からの報告と共にダニージンさんのラップの反戦歌なども演奏された。また、沖縄からのアート「つながるスイミー」も紹介された。
安保3文書の改訂以後の軍拡は全国での戦争拠点化の様相となっている。戦争準備にNO!の声をあげるとともに反戦平和の連携を形成していこう。 (t)