2・11岡本厚講演「現代におけるジャーナリズム」

2025211日、浜松市内で思想と信条の自由を守る県西部集会がもたれ、岡本厚さんが「現代におけるジャーナリズム」の題で講演した。集会には80人ほどが参加した。


  
 岡本さんはつぎのように話した。

時代は「ポストトゥルース」といわれるように、真実であるかなど、どうでもいいように扱われるようになった。新自由主義の中で格差、分断が広がり、そのような構造を壊したいという思いがオールドメディア、既得権層への批判となっている。それを利用する形でトランプなどが登場している。

SNSで視聴者が増えると利益になるという状況で、見せるためにタイトルも扇情的になる。SNSを利用して、怒りを煽って理性を失わせるという手法が使われている。

リテラシーが問われる時代となった。SNSは都合のいい情報しか示さず、人びとをあやつる。管理資本主義による分断が広がっている。歴史についての考察がノイズとみなされ、深く考えないようになってきた。

新自由主義のなかで規制緩和が進んできたが、公共・パブリックを再構築する必要がある。公正、公平、多様性を大切にすべきであり、公共物を利権の対象にしてはならない。

平和のためには対話が大切だ。直接向かい合い、相手の表情、人格を感じながら話し合うこと、そのような対話でしか平和は構築できない。特にわかりあっていない者同士の対話が必要である。新たな戦争の時代であるが、報復はしない、戦争しない、命こそ宝であるという平和の文化を作っていくことが求められると思う。

岡本さんはこのように話し、岩波書店の雑誌「世界」の編集長として長年活動する中で得た知見を参加者に示しつつ、平和文化の構築を呼びかけた。(T)