5月14日(日)航空自衛隊浜松広報館へ 抗議ウオッチング 
 2000年度からAWACSの実戦運用配備が始まった航空自衛隊浜松基地と、開館1周年となった航空自衛隊浜松広報館に対し5月14日(日)NO!AWACSの会・郵政全労協・ピースサイクル浜松・AWACSはいらない女性の会・浜松市民ねっとが浜松基地・浜松広報館に申し入れを行った。-------------------------------------------------------------------------------- 浜松基地司令 様               NO!AWACSの会   
浜松広報館長 様               郵政全労協  ピースサイクル浜松                                 ピースサイクル浜松 浜松市民ねっと
浜松基地内隊員 様

申入書


 1999年4月、浜松基地内に60億円の巨費を投じた航空自衛隊浜松広報館が開館をしてから一年余が経過をしました。広報館では、兵器の展示や軍用機の飛行シュミレーションを行い、子どもに戦闘服を着させて記念撮影をするコーナーまであります。また、昨年11月の浜松基地「航空祭」のブルーインパルスによる戦技・曲技飛行の強行的な再開は、17年前の「航空祭」でブルーインパルス1機が戦技・曲技飛行中、10万人以上の観衆の目前で墜落・炎上事故を起こして以来です。
 なぜ、防衛庁は全国の航空自衛隊に一つしかない"広報館"を浜松基地に作り、市民の反対や不安の声を無視してブルーインパルスの飛行再開を強行したのでしょうか。それは、浜松基地に"空飛ぶ司令塔"と呼ばれるAWACS=エーワックス(空中警戒管制機)が98年3月の2機配備に続いて、99年2月の2機配備で計4機になったからです。AWACSは、海外侵攻作戦で情報収集と戦闘指揮ができるために新ガイドラインでは、日米共同作戦の司令センターとして位置付けられている軍用機であり、周辺事態法でも重要な位置を占めています。
 つまり、AWACSは現代の戦争の中枢をになうものであり、アメリカのイラク攻撃やユーゴ空爆は、AWACSの管制下で行われていることは承知のとおりです。
 従来、訓練基地であった浜松基地の性格は、AWACSの配備によって実戦基地へと一変しました。さらに今年の4月(2000年度)からAWACSは、2年間の実用・運用試験を終え名実ともに、訓練配備から実戦配備へと転換しました。 
 AWACSの配備によって、浜松基地がアジアへ向けた派兵拠点となることを覆い隠そうとする狙いが、"航空自衛隊浜松広報館"であり、"ブルーインパルスの飛行再開"に表れています。さらに防衛庁は、空中給油機の導入を画策し、配備先は浜松基地が有力候補に挙がっているとも聞いています。私たちは「NO!AWACS、浜松を再び派兵拠点にするな!」のアピールをこれからも続けていきます。
 "広報館"や"ブルーインパルス"を初めとした戦争賛美・軍隊賛美の動きに断固反対していきます。
 そして、自衛隊員の皆さんへ。皆さんが殺さない、殺されないために。皆さんが傷つけない、傷つかないために。AWACSの運用は拒否してください。派兵命令は拒否してください。私たち市民と共に反戦平和への一歩を踏み出しましょう。以下、強く要請いたします。

         

1. AWACSは、即時廃棄すること。
2. AWACSの飛行は、即時中止すること。
3. 浜松広報館は、子どもに戦闘服を着せるな。
4. ブルーインパルスの戦技・曲技飛行などの戦争賛美の宣伝行為は中止すること。
5. 自衛官は派兵命令を拒否し、平和を求める市民と共に歩もう。



ユーゴ空爆で表れた"正義の戦争"論は、アメリカ・NATOの戦争を正当化してきた。私たちは人を傷つけ、殺すことに何の正義も大義もないことをもう一度声を大にして叫ばなくてはいけない。武器と兵器で守られる平和などどこにもない。全ての武器と兵器を鋤に変えていくことで、私たちは平和を創ろう!
 AWACSの実戦・運用は即時中止させよう!AWACSを廃棄し、鋤にかえよう!空中給油機の導入を止めよう!浜松を再び派兵拠点にするな!