日本全国を自転車で平和・環境・人権に関することをアピールして走っているピースサイクルが、7月24日静岡駅南口を出発し、7月25日午後自衛隊浜松基地に到着した。当日は、15名のメンバーが自衛隊浜松基地に、更なるAWACSの導入に反対し、98年3月に配備した2機については、飛行の中止を求めた申し入れを行った。また、これに先立って、7月22日ピースサイクル浜松実行委員会とNO!AWACSの会では、浜松市長に対し平和的自治を推し進めるよう申し入れも行っている。
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1998年 7月22日
浜松市長
栗原 勝様
私たちピースサイクルは、自転車を使って全国を走る平和運動です。8月6日のヒロシマ、8月9日のナガサキに向けて、日本全国を自転車で走りながら、平和・環境・人権に関することをアピールしています。いま、AWACS浜松配備や周辺事態法国会提出へと、新ガイドラインのもとでの日米共同作戦体制が進んでいます。また、インド・パキスタンの核配備にみられるように、核軍拡も進んでいます。私たちは、浜松市として、このような新たな軍拡が進むなかで、積極的に平和的自治をすすめていくべきだと考えます。よって、以下の申し入れを行うので、早急の対応をお願いいたします。
申し入れ事項
一、 浜松市は、AWACS浜松基地配備に反対の意思を示すこと。
一、
浜松市は、非核平和都市宣言をし、平和行政をすすめること。
一、 市長は平和についての市民との討論の場を持つこと。
一、
浜松市教委は、映画「プライド」の推薦を取り消すこと。
ピースサイクル浜松
NO!AWACSの会
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1998年7月25日
航空自衛隊
浜松基地司令様
ピースサイクル浜松実行委員会
申し入れ書
いま政府は、日米の新しい防衛協力指針(いわゆる新ガイドライン)締結にともない、「周辺有事」にむけての戦争法づくりをすすめています。AWACSは、日米共同作戦において、警戒および指揮の面で使われようとしています。AWACSは、“空飛ぶ司令塔”と呼ばれている海外派兵用の軍用機です。浜松がAWACSの導入・配備によって再び派兵拠点になることは明らかなことです。よって、私たちは、AWACSの導入・配備に断固として反対します。
私たちは、AWACS導入のような軍拡ではなく、軍縮による平和的外交を求めます。浜松を、『専守防衛』の名のもとに、アジアの民衆を殺戮する派兵拠点としてはなりません。私たちは、基地司令が市民の平和的生存権を創造していく立場に立ち、以下の要求に応えることを求めます。
要求項目
(1)
基地司令は、AWACSの導入を撤回すること
98年3月に配備した2機については飛行を中止すること
(2)
基地司令は、空中給油機の導入に反対すること
(3) 基地司令は、自衛官の人間的諸権利を侵害しないこと
(4)
基地司令は、基地内隊員の海外派兵を拒否すること