2007926

「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価方法書」
                       の撤回を求める意見書

 

沖縄防衛局長 様                 人権平和・浜松

 

20074 月、政府・防衛省は環境影響評価法で定めた「方法書」の手続なしで「環境現況調査」と称して辺野古の環境調査に着手した。「方法書」では「環境現況調査」の調査方法、調査機器類、調査の位置等を説明することになっている。それなしの「環境現況調査」は違法であり、即時中止すべきである。また、2014年までの「代替施設」完成に焦り、自衛艦をも出動させて、基地の撤去と平和を求める沖縄民衆を恫喝した。このような横暴な調査はあってはならない。

8月になって那覇防衛施設局は「方法書」を縦覧した。しかし「対象事業の目的及び内容」に関する記述を見ると7頁、「対象事業が実施されるべき区域」の記述は1頁にすぎない。そこには、軍用機の機種・飛行ルート・回数・時間帯などの航空機騒音を予測する重要な情報や工事の実施区域は記されていない。

具体的な記述がなければ環境への影響は予測できない。それゆえこの方法書は欠陥だらけであり、工事を進めるための形式的な方法書にすぎない。環境保全はいまや世界の趨勢である。このような方法書は工事に関心を持つものを愚弄するものである。

よってこの方法書の撤回を求める。

環境影響評価法第8条の規定により以上、意見を提出する。