沖縄の旅 04.4  浦添金曜集会     

4月2日、毎週金曜日に浦添市にある米領事館ゲート前で行われている「金曜集会」に初めて参加した。開始時刻の12時前には数人しかいなかったのが、雨が降っているのに集会が始まると、人がどんどん集まってくる。気がつくと26人に増えていた。

集会は沖縄の「心にとどけ女たちの声ネットワーク」金城京美さんの辺野古の環境問題に関する報告で始まった。金城さんは学問的に「くわしい」ことと「命を大切にする」ことは別のことだとも発言。このあと参加者が次から次へとマイクを取り、それぞれの活動の現況などを熱く語った。沖縄だけでなく京都・名古屋・アメリカからの参加もあり、内容盛りだくさんの集会だった。

集会の中心メンバー平良夏芽牧師は辺野古のボーリング調査について話した。平良さんは、前日の新聞に県が調査に同意する方向であると書かれたばかりのことであり、工事阻止のために調査を始める日の朝6時前に東恩納さん宅に集合しようと呼びかけた。

真喜志好一さんはアメリカが60年代から軍用滑走路の建設を辺野古・石垣の白保・宮古の下地の3カ所で計画していたという話をした。他にも宮古島から下地島空港がまさに軍に使われようとしている現況の報告があった。 

「セイブ・チルドレン名古屋」からはイラクのアッバス君という劣化ウラン弾の影響で白血病に冒されている少年を手術で救うための支援に関するアピール、ヤンバルの自然保護に関わる沖縄の女性はコスタリカ旅行の報告をおこない、軍隊を持つことを止めたコスタリカではアメリカから圧力を強くかけ続けられているが日本でできないことでは決してないと熱くアピールした。

ジュゴンの家の知念さんの友人、在日3世のケン・ミホさんは3.20のサンフランシスコでの反戦デモの際に沖縄の人たちのエイサーに感動したこと涙を流しながら報告し、アメリカでも反戦を訴える人々にかなりひどい圧力がかけられているとし、領事館に向かって声のトーンを上げて抗議した。娘とその友人を連れて参加した京都の映画制作関係者による婚外子裁判の話で金曜集会は終わった。

私は浜松からの参加者として、浜松の航空自衛隊基地からイラクへ何人かの隊員が派兵されたこと、その中で派兵反対のデモや基地への申し入れを行うなどの行動をしたこと、また5月30日には浜松でも「満月まつり」を開催する予定であることなどを発言したが、他の参加者の話のトーンには圧倒された。

力の入った話を聞いていると時間はあっという間に過ぎていく。しゃべっている方はもっと短く感じているはずだ。アピールは1人5分以内でと主催者は言うが、話しはじめるとそうはいかない。最後はかなりの巻きが入ってやっと集会は終わったが、終了予定の13時を30分もオーバーしていた。まよなかしんやさんが歌のアピールを短くせざるをえなかったほど、内容の濃い集会であり、元気をもらって会場を後にした。   (石)