2008 5・14浜松基地へのPAC3機材の搬入に抗議文

防衛省大臣様                                               2008526                    
                  

浜松基地司令様 

                                                         人権平和浜松  NO!AWACSの会

 浜松基地への秘密裡のPAC3機材の搬入と

防衛省による浜松市への対外公表中止指示に対する抗議・要請書

2008514日未明、浜松基地へとPAC3の管制装置などが配備されました。この配備の開始に強く抗議し、その中止を求めます。

 今回の配備に際し、512日に浜松基地の渉外担当が浜松市を訪れ、防衛省作成の「ペトリオットPAC3の浜松配備について」という文書を市民生活部長らに手渡しました。

その文書には宛名も公印もなく、以下が記されていました。@514日から浜松基地にPAC3の配備を開始し、11月ころを目途に完了する、A今後、浜松基地にPAC3の発射装置・レーダー装置・射撃管制装置・情報調整装置・無線中継装置を搬入する予定である、B浜松基地へのPAC3配備は第1高射群への配備に続くものであり、5ヵ所目になる、C防衛省は浜松基地への配備に際し、関連機材の搬入を安全かつ円滑に実施するため、搬入予定日については事前公表をおこなわない方針である。搬入予定日については搬入終了まで対外公表を差し控えること。

このように防衛省は、市に対してPAC3の搬入終了まで対外公表の中止を求めたのです。今回の配備はマスコミには事前に通告されず、配備終了後にもたれた14日の防衛省による記者会見で配備の開始があきらかにされました。

防衛省は市に直前の通告はするが、市にはすぐに公表させず、夜陰にまぎれて市民に秘密裡に配備を強行し、マスコミには事後に公表したのです。それは、軍事組織による行政への緘口の指示であり、市民や報道機関の知る権利や情報提供行為に対する介入です。

防衛省は主権者である市民にその配備を明らかにすべきです。市民に配備計画を隠して行動する防衛省の姑息なやり方は、防衛省自身が配備にやましさを持っていることを示すもの、といわざるをえません。

このようなやり方は、主権者市民・行政組織・報道機関を愚弄するものであり、軍事組織の横暴であると考えます。ここに強く抗議し、再発の防止を求めます。