パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会賛同よびかけ 2008年11月

政府は、2003年、「弾道ミサイル防衛」システムの導入が決定しました。ミサイル防衛システムとは、飛
来する弾道ミサイルを人工衛星、レーダーなどで探知・追尾し、これを迎撃・破壊するためのシステムです。
すでに、海上自衛隊は、5隻のイージス艦を配備し、海上発射型ミサイル(SM3)の導入を進め、60億円
もの費用をかけて昨年12月に続き今年11月にもハワイ沖での発射訓練を行おうとしています。

また、地上配備型パトリオットミサイル(PAC3)は、首都圏の入間基地(埼玉)習志野基地(千葉県)
武山基地(神奈川県)霞ヶ浦基地(茨城県)に配備され、今年5月からは、浜松基地(静岡)に、そして、来
年2 月には岐阜基地に、09 年度には白山(三重)、饗庭野(滋賀)、10 年度には芦屋・築城・高良台(福岡)への配備が計画されています。今年9月には、アメリカニューメキシコ州で25億円もの経費を使い、PAC3の迎撃実験も行っています。

ミサイル防衛ステムは様々な問題を含んでいます。

@ミサイル防衛は、「矛と盾」の盾にあたるものであり、攻撃力を高めることにその本質があります。決して「防衛」のためのものではありません。それに対抗するために世界で軍拡が進みます。

Aミサイル防衛は、アメリカの衛星の情報から日本のミサイルが発射されることになり、憲法で禁止され
ている集団的自衛権の行使に当たります。このために3 軍統合幕僚監部をつくり、横田基地に日米の共
同作戦司令部の設置をすすめています。

Bミサイル防衛は、「スパイラル開発(らせん状開発)」といって、2年ごとに計画を立て、システムを
更新していく方式をとっているため、開発・販売を手がける軍事産業は永久の利権を手にします。PA
C3は一発5億円、SM3は一発20億円といわれ、初期配備で1兆円、いずれは6兆円とも試算され
ています。

Cミサイル防衛は、武器輸出三原則、宇宙の平和利用の原則、日本国憲法の平和主義の原則を破壊するものです。5月には、偵察衛星やミサイル防衛の中核となる早期警戒衛星の打ち上げが可能となる「宇宙基本法」が成立しました。「ミサイル防衛(MD)関連部品の対米輸出に限って解禁する」とし、次世代SM3 の重要部品の「ノーズコーン」の開発は三菱重工で行われています。

D配備されるPAC3は、基地内に置かれるだけではありません。「移動展開訓練」が、今年1月には都心の新宿御苑で(この時は通信訓練)、7月には防衛省内にミサイル発射装置(ランチャー)が持ち込まれ、模擬爆弾を付けて「発射」訓練が行われました。「市民の安全や財産を守るのは自衛隊」という考えを、「訓練」という名目で、市民生活の中に、堂々と軍事組織が入りこんでくることによって意識付けようとするこ
とです。

世界の軍拡を進め、軍需産業に巨額の富をもたらし、憲法の平和主義を破壊し、戦争への道を開くミサイル防衛は中止すべきと考えます。PAC3配備が進められようとしている各地で反対運動を取り組んでいる私たちは、緩やかなつながりを持ち、情報の交流、反対運動の連携を目指して、「パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会」を結成します。賛同・ご協力をお願いいたします。

●愛知
不戦へのネットワーク

●岐阜
各務原基地へのPAC3の配備の中止を求める会

●静岡
NO!AWACSの会浜松

●三重
戦争をしない・戦争協力もしない三重ネットワーク


パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会に賛同します

名前
所属
連絡先
氏名公表の可否

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