'03 夏 沖縄の旅

第107回「金曜集会」に参加(8.22)。

 沖縄・浦添のアメリカ総領事館前で毎週金曜日昼(12:00〜13:00)、軍事基地撤去を求めて集会が開かれている(主催:心に届け女たちの声ネットワーク)。

特にきっちりとした次第があるわけではない。参加者がそれぞれの思いを語る、歌う、時には領事館警備の職員や領事館員に呼びかける。実に自然体の、それでいて強い意志・熱い思いの感じられる集会だ。この集会に飛び入りで参加、AWACSのアラスカでの日米合同軍事訓練参加のことや朝鮮半島「警戒」飛行等の状況を報告した。

集会では、一坪反戦地主による「土地収用委員会」公開審理の報告、「じゅごんの家」のうららちゃんの広島集会報告、「裁判制度改悪」反対署名の訴え、まよなかしんやさんの「住基ネット」反対の歌(写真)等、多彩な発言があった。

 平和市民連絡会のメンバーとしてイラクを訪問した平良牧師は、日本の「イラク米軍占領支援法」や、8.19のバグダッド国連現地本部爆破事件に触れて発言した。「

日本政府は'イラクでの戦争は終わった'と強調するが、実際は'大規模攻撃は終了した'に過ぎない。そのイラクへのアメリカの軍事占領を黙認している国連にイラクの人たちの怒りがむかうのは当然のことだ。'人道援助をしている国連'と言われるが、実際は何にもやっていない。支援物資は国連現地本部に届いているかもしれないが、それを本当に必要とする人たちには届けられてはいない。アメリカは安保理で'アメリカと共に戦え'と世界に呼びかけるが、イラクが今どういう状況になっているのかを正確に報道してほしい。家族を殺された人たちの苦しみ、悲しみに思いを馳せなければ問題は解決しない。軍隊を送っても問題は変わらない。それよりもどんな手立てでもいいから薬を送れ。私たち住民と住民が手をつなぐことが大事だ。」実際にイラクを訪問した人の言葉だけに実に説得力がある発言だった。

 また、平良牧師は「イラク国際民衆法廷」開催に向けての呼びかけを行った。「法廷の被告はブッシュ一人になっている。しかし、これを支える小泉首相、基地を提供し続ける稲嶺県知事も被告に加えるべきだ。そしてもし「有罪」判決がでれば、それは私たちにもつきつけられた「有罪」判決だととらえなければならない。」

 この言葉はそっくり私たちにも当てはまる。アフガニスタンやイラクの問題、沖縄の基地の問題、浜松のAWACSの問題を自分の問題としてとらえること。これが、この夏、本土から離れた沖縄から日本を見ながら考えたことだった。     (I)