326立川行動への連帯メッセージ

                        

昭和天皇記念館建設に反対して、本日の行動に参加された皆さんに、浜松の地から連帯のメッセージを送ります。

昨年4月に開催された浜名湖花博では昭和天皇自然館がつくられました。自然館は、ヒロヒトを生物学者として賛美するものであり、彼の戦争責任については隠蔽されていました。それはあらたなヒロヒト賛美であり、戦争責任の隠蔽による歴史の偽造でした。今回、立川に建設されている昭和天皇記念館も、ヒロヒトを「緑と平和」の天皇として賛美するものであり、歴史的真実を歪曲するものです。

今年の319日に、浜松で「つくる会」会長の八木秀次(高崎経済大教員)が講演しました。報道記事によれば、「県自由民主協会」の参加者に、現在学校で使われている教科書は、戦犯国家の押し付け(GHQ史観)・民衆は善で統治者は悪とする見方(階級闘争史観・日教組イデオロギー)・近隣諸国条項(国家検閲)によって偏向しているとし、「初等教育では日本の優れた点を学ばせ、大人になって影の部分を理解できるような順」が良いと語ったといいます。

ここには、過去の戦争と植民地支配の正当化、国家の犯罪の隠蔽、近隣諸国との友好の否定、自民族中心主義、国家への批判的な視点を持つ契機を奪っていこうとする姿勢があります。このような発想による歴史の歪曲に対し、近隣諸国からは強い抗議の声が出ています。この歴史の歪曲と昭和天皇賛美とは一体のものです。また、女性国際戦犯法廷のNHK報道が、政治的圧力に屈服し、被害者の証言と天皇の戦争責任をカットしたことも同様です。

昭和天皇ヒロヒトを「緑と平和」で賛美することは歴史の歪曲・偽造です。そのような歪曲や偽造を認めるわけにはいきません。反戦運動を強め、戦争責任を問い、被害者個人の賠償権を確立することが、戦争の再発防止につながります。反基地平和運動の力によって獲得された地に軍事基地や天皇賛美施設はいりません。

歴史の歪曲・偽造を許すことなく、昭和天皇の賛美館建設に反対する声を、より大きなものにしていきましょう。この日・この地からの抗議の声を世界に届けましょう。

                      人権平和浜松 2005326日