「アイリスチャンと南京大虐殺」上映会    2009・1・18

浜松でカナダ・トロントのNGOが作成した「アイリスチャンと南京大虐殺」の上映会をもった。

「アイリスチャンと南京大虐殺」は2007年に作成されたものである。映像はアイリスの「南京大虐殺」の執筆の経過を追い、中国現地での幸存者の取材やかの女の周囲にいた人々の証言を含めて構成されている。アイリスがラーベの記録を探し出したことも明らかにされる。最後にはかの女自身が聴衆に訴える場面もある。

かの女の執筆への思いを伝えている映画である。かの女の本は日本での出版前からバッシングされていた。しかし、翻訳された本を見れば、被害者の証言とともに日本での歴史修正主義の動きもまとめられている。証言者のまなざしを受けとめ、アイリスがこのテーマと真剣に取り組んでいたことがわかる。

被害者の思いとアイリスの思いを受けとめ、これからどうするべきかを呼びかける映画だった。心の灯りを見つけ出し、それを受け継いでいこうと歌うテーマ曲もいい。