このページは歌人の中村昭一さんの短歌を紹介するページです。
中村さんは短歌結社誌「未来」所属の歌人です。

中村昭一  時事詠     (短歌結社『未来』歌人
時事詠09・02

自民党の 盥廻しは許さざり 聞く耳持たぬ 麻生太郎ら

 高齢者医療制度を廃止せよ 貧者いじめの 最悪の法

  衆議院 今ぞ 直ちに 解散し 全国民の 意思を問ふべし

    イラク人・アメリカ人も苦しめし 悪名高き ブッシュは去りぬ

      アメリカは オバマ元首が 誕生し 格調高き 演説をせり 

時事詠08.11

医師達を 侮蔑し抗議受け居たる 麻生太郎の 資質疑ふ

 「未曾有」すら まともに読めぬ 麻生太郎 学習院の「恥さらし」なり

  高齢者医療制度と 医師侮蔑 衆院自民 票も激減

   小泉の 靖国詣で 麻生太郎の 医師達侮蔑 大失政ぞ

     思ふなり 大金持ちの ぼんぼんに 貧者の痛み 判るはず無し
 時事詠08・09

麻生太郎は 衣の下に 鎧見ゆ その甘言に 騙さるるなかれ

 与謝野馨 消費税率 十パーセント この自民党へ 鉄槌下せ

  小池百合子 小泉路線継承に 我の怒りは 総見に満つ

   「改革」は 老人と貧者いじめぞ 純一郎の「長寿医療」に

    石破茂は 「改憲論者」 その思想 徴兵制は 「いつか来た道」

  時事詠08・06

貧者らに 大増税となりにけり 後期高齢者医療制度は

 小泉の 「冷血」ここに極まりぬ 後期高齢者医療保険に

  寂聴も 「残酷なり」と明言す 後期高齢者医療制度は

   速やかに 「長寿医療」は全廃し 「国保保険」に定着をせよ

    富者らの 税の優遇廃止して 公正なる税を 課すべし

時事詠08.04

貧者らを いじめ苦しめ 楽しいか 後期高齢者医療制度は

 貧者らの 年金受領激減し 物価上がりて 泣き明かす日日

  年金の 天引き止めよ 貧者らは 国保の如く 普通徴集を

    ガソリンの 暫定税率全廃し この金額を 医療支援に

     自衛隊イラク派遣は 「憲法に違反せり」との 判決く
だる
時事詠08.01

アメリカに 反戦の声 満ちみちて ブッシュは今や 「死に体」と成り

 「最悪の大統領はブッシュなり」と カーター言えり 我も諾う

  元朝の 空はろばろと 澄み渡り 「憲法九条」 守りて行かむ 
時事詠07・10

日本の 防波堤せし 沖縄の 集団自決・慟哭を聴け

 「自決こそ軍の強制なり」と言ふ 津々浦々の 沖縄の声

  弾丸の雨・幾万の血を流す 沖縄戦に 涙を流す

時事詠07・07

護憲説く 加藤周一・小田実 その論説は 清新の風

 小泉の「改革」 それは老人の 大増税と 今悟りたり
 
  冨たるは 優遇しつつ 貧しきは 冷遇せるは 自民党なり
  
   老人と 弱者いじめの 自民党 参院選に 民意を示せ

時事詠07・04

幾万の 犠牲の上に 築かれし 平和憲法 堅持し行かむ

 新緑の  かぜわたりゆく 野に立ちて 憲法九条 守りて行かむ

   丘の上に 反戦・護憲の 旗掲げ いま同志達 立ち尽くすべし

時事詠07.01

 一国の 元首たりしは 処刑され 夕焼雲の 空に真向ふ
 
  敗残の 将は厳しく 処刑され 勝者の罪は 裁く人なし

    イラク人 十余万人 虐殺の ブッシュの罪は 問ふ人も無し
時事詠06.11

 アメリカは「イラク侵略」認めたり 共和党議員 大敗北に
 
  イラクへとミサイル数千打ち込みし ブッシュの罪は白日の下
 
   アメリカの「イラク侵略」追認が 国防長官 罷免となる

    アメリカの兵戦死せる父母たちは 厳しくブッシュ 弾劾を為す
時事詠06・08 

 「立つ鳥は後を濁さず」 言ふけれど 純一郎は 後を濁せり

  被害者の 心の傷も理解せぬ 冷血非道 純一郎は

   「国益を損ね反省なき首相」 梅原猛も 明言をせり


時事詠3首 06・7        

 

ッシュのイラク侵略 イラク産石油を欲しい それだけのこと

  アメリカの軍人 あまた死なしめて イラク人死者 10万と言ふ

    ブッシュらの罪 白日にさらされて テロの報復 止むことは無し

 

時事詠3首06・03

 ホリエモン 人を欺き金儲け 世界一へと 突っ走りたり

  自民党 利用するだけ利用して 役に立たねば 「ポイ捨て」にせり

   武部氏は 「わが弟」と持ち上げて 過大評価の 応援をせり

時事詠06・01

 外交の失政 総て小泉の 靖国詣でに あるとこそ知れ

  中国や 韓国首脳の 顔面に パンチ食らはす 靖国詣で

   宰相の 愚かはここに 極りぬ 小泉首相 「年頭の詞」に

     被害者の 心の痛み 理解せず 詭弁を弄す 小泉首相

時事詠05・10

外交の 大失政をひた隠す 純一郎に 言の葉もなし

 「靖国の参拝止めよ」の後藤田や 中曽根たちに 何と応ふる

  「小泉の改革 まさに幻想だ」 桜井よしこ 論説に書く 
(週刊新潮に)

   丘の上に 反戦・護憲の 旗掲げ いま同志達 立ち尽くすべし

 時事詠5首 05・08

「惻隠の心」を持たぬ 小泉の 外交まさに 破滅に瀕す

 感情の 逆なでをして 我知らぬ 石頭こそ 悲しかりけれ
                                   (靖国詣で)
  中国や韓国 首脳激怒させ 「理解求む」に 言の葉もなし

   「国益を損ね 反省もなき首相」 識者の声に 聞く耳持たず

     森喜朗の 忠言聞かぬ 小泉の その無礼さを 何に譬えむ
                                        (自爆解散)

 護憲のうた  05・3

 戦争に なだれゆきたる 昭和初期 改憲こそは 「いつか来た道」

  憲法の 九条ひたすら 堅持せよ 改訂こそは 徴兵の道

   反戦の 旗掲げたる 丘の上 「護憲」の我ら 立ち尽くすべし

    憲法の 九条高らかに 読みあげる 早春の風 吹き渡る中

  時事詠4首      04・9     

  
「わが息子 まさに ブッシュに殺される」 アメリカ兵の 父の涙は

    「国益を損ね 反省なき首相」 梅原猛の 筆は鋭し

      韓国や 中国首脳を 激怒さす 小泉首相の 靖国詣で

         識者らの 声を無視して 靖国の 参拝せるは 理性の欠如

       時事詠3首        04・5 


        「イラクには 大量破壊兵器なし」 ムーア監督 警告のごと

          大戦の 大義はまさに 崩れ去り 石油欲しさの 侵略戦ぞ

       自衛隊の イラク派兵に 思ふなり 昭和の御代の「いつか来た道」

短歌結社誌「未来」掲載作品

     時事詠4首  04・4
                                      

        イラク人 大量虐殺 されしとふ ファルージャにいま 涙を流す

         反米の 嵐イラクに 吹き荒れて イラク民兵 今ぞ決起す

          我思う 第二のべトナム 再現か 強硬策は 米の誤算ぞ

           「自衛隊 撤兵せよ」と 叫ぶなり 若葉風吹く 野山に里に


       時事詠3首 04・3   
 
                 

      親を子を 妻を夫を ミサイルに 直撃されし イラクの人たち

       凶器もて 他国の領土 蹂躙し いま報復の テロに哭く者

        狙撃され 命絶えゆく 米兵よ イラクの民の 慟哭を知れ

(結社誌『未来』投稿作品より)

                                                      
   時事詠  03・12

    親を子を 妻を夫を ミサイルに 直撃されし イラクの人たち

      凶器もて 他国の領土 蹂躙し いま報復の テロに哭く者

        狙撃され 命絶えゆく 米兵よ イラクの民の 慟哭を知れ

(結社誌『未来』投稿作品より)