自衛隊統合演習へのAWACS投入と浜松基地エアフェスタに抗議

2025年10月26日、自衛隊統合演習へのAWACS投入と浜松基地エアフェスタに抗議する要請を行なった。行動には10人が参加し、浜松基地のミサイル防衛と対艦攻撃の拠点化に反対の意思を示した。
●浜松基地は「教育基地」などという宣伝の偽りがあらわになり、AWACSが空の司令塔となって、対艦攻撃に関与するという本質が示された。
●長射程ミサイルの熊本や富士への配備のように、各地で戦争の準備が進んでいる。反対の声をつなげていきたい。
●自衛隊に陸海空の統合司令部ができ、5万人以上を動員し、浜松基地が拠点となっていることは初めて知った。浜松基地司令部の地下化、特別注視区域の指定など、戦争の準備がすすんでいる。
●事態の本質が報道されない。飛行機を見て歓声をあげている場合ではない。戦争放棄の平和主義を再確認したい。
●トランプが来日して横須賀で軍艦に高市とともに立つ。沖縄の自衛官は米軍の弾よけだ。自衛官は公務員であり、憲法を守り、違法な戦争は拒否してほしい。
以下要請書。
日本国首相様 2025年10月26日
防衛大臣様 NO!AWACSの会
浜松基地司令様 人権平和・浜松
浜松市憲法を守る会
自衛隊統合演習へのAWACS投入に抗議し
浜松基地エアフェスタの中止を求める要請書
2025年10月20日から31日までの自衛隊統合演習は、自衛隊員5万2300人を動員し、米軍・豪軍も共同するという過去最大規模の実動訓練です。この間、中国を仮想敵国とし、南西方面での戦争を想定とした日米の軍事的共同がすすめられてきましたが、今回の演習もこの想定のもとでの訓練です。
特に今回の訓練では、浜松基地が統合防空ミサイル防衛訓練と統合対艦攻撃訓練に組み込まれています。浜松基地のAWACSは四国沖に送られ、「空飛ぶ司令塔」の役割を果たします。統合防空ミサイル防衛は予防先制攻撃を含む体系であり、対艦攻撃は実際の戦闘を想定してのものです。まさに浜松を戦争の拠点とする訓練です。
わたしたちはこのような訓練の中止を求めます。軍事による威嚇と攻撃の訓練は止めて、日本国憲法の平和的生存権の立場をふまえ、アジア諸国との平和共存の政策をとるべきと考えます。
浜松基地周辺は2024年1月に「特別注視区域」に指定され、市民への監視が強化されています。さらに今年度、浜松基地では司令部の地下化工事の予算が付けられました。それは浜松基地にAWACSが配備され警戒航空団の拠点となっているからです。
わたしたちはAWACSの撤去と特別注視区域の指定解除、地下司令部建設の中止を求めます。わたしたちは戦争準備に反対します。浜松に軍事基地はいりません。
浜松基地ではエアフェスタの名で基地航空祭が行われてきました。2015年の戦争法制定、2022年の安保3文書の改定を経て、日本全土でミサイル軍拡、弾薬庫増設がすすんでいます。中国を敵視して日米の共同軍事訓練が頻繁に行われるようになりました。エアフェスタは、このような日本国憲法に反する戦争準備の動きを覆い隠すものです。
日本国憲法は武力による威嚇とその行使、交戦権を否認しています。その理念は自衛官の生命、人権を守るものです。憲法違反の戦争準備をすすめるのではなく、戦争に反対する市民の声を受けとめ、平和共存、平和文化を創造すべきです。
わたしたちは浜松基地エアフェスタの中止を求めます。軍事の宣伝ではなく平和の文化の街づくりを求めます。アジアとの友好の街、軍用機の騒音のない街を求めます。浜松を戦争の拠点としてはなりません。

