11・9第26回満月まつり浜松コンサート
2025年11月9日満月まつり浜松コンサートが浜松市内で開催された。参加は月桃三線団、NO!NO!BAND、地引浩&べにはこべ、美子&白倉、めでたバンド。
このコンサートは沖縄の辺野古での基地建設反対を契機にはじまったが、それから20余年、沖縄へのミサイル配備、中国tの戦争を想定した共同作戦計画、日本各地への長射程ミサイルの配備というように戦時体制の構築がすすんでいる。楽器を奏で、歌うという行為の根源的な情愛を、戦争させないという社会的な理念にどうねりあげていくのかが問われる時代である。(t)


以下、地引浩の「テロリスト」、べにはこべの「あれから10年」
「テロリスト」 地引 浩
私は石つぶてを投げる
空想の石つぶてを投げる
けっして届くはずもないのに
イスラエル兵に向けて
石つぶてを投げる
「人道支援物資」に殺到した
ガザの人々に
笑いながら発砲したイスラエル兵に
私は 石つぶてを投げる
私は石つぶてしか投げれない
空想の石つぶてしか投げれない
行くことさえできないのに
イスラエル兵に向けて
石つぶてを投げる
「人道支援」と姑息にうそぶき
ガザの人々を
あざけ笑い銃撃したイスラエル兵に
私は 石つぶてを投げる
私は「テロリスト」になった
(2025.5.29 「ガザ人道主義財団」の配給所事件の報を聞いて)
あれから十年 べにはこべ
戦争法が強行採決された あの日
『戦争法 つぶします』のバナーを手に
黒装束で駅前に立った
バナーの意を問うアジアの青年は
「平和で安全な国だから日本に来た
頑張ってください」と言って去った
あれから
浜松空襲で焼け残ったプラタナスの木の下で
仲間と毎日一時間のスタンディングを始め 十年になる
しかし
人々の願いをよそに
ますます貧しく重苦しい空気に満ち
スパイ防止法制定が公言されるまでになった
でも それでも 非力を嘆くまい
この場で同じ想いの沢山の人と出会えた
一緒に立ってくれるヒンズーやムスリムの青年や
海外からの多くの人々にも
そして何より嬉しいのは
それぞれの想いを掲げるいろいろな人たちが
一緒に立つ場となったこと
沖縄 水道民営化 マイナンバー
ウクライナ パレスチナ 冤罪 難民 ・・・・・
黙っていてはいられないこと
黙っていてはいけないことを それぞれが訴えてきた
時にはAWAⅭSや戦闘機の爆音を聞きながら
毎日スタンディングは今日も続く
戦争をしない国としてのささやかな かつての信頼を
本物にする礎の一つとして
自分が世界に変えられないためにも
日本国首相 高市 早苗様 2025年11月9日
満月まつり浜松の会
要 請 書
国民が物価高に苦しむ中、自由民主党は7月の参議院選挙大敗から3か月間の政治空白を招き、国民の生活は全く顧みないで権力闘争に明け暮れました。結果、日本で初の女性総理大臣が生まれました。高い内閣支持率の出発となりましたが、心配なことも沢山あります。
軍事費の大幅増額です。安保3文書に基づく長射程ミサイルの大量生産、円安でどこまで購入費が膨れ上がるかわからない米国からのF-35戦闘機、ミサイルシステム、イージス・アショアや無人機、北欧からのJSMミサイルの大量購入、それに伴う弾薬庫の増設、原子力潜水艦を自衛隊に導入することまで言及がありました。ここ浜松でも航空自衛隊基地の強化のため地下に司令部を作る工事が始まりました。「武力で平和を作る」という考え方では軍拡競争を招くだけです。武器を爆買いしてもそれを扱う自衛隊員の不足が顕著になってきています。戦闘行為が始まれば自衛隊員が一番先に犠牲になることを自ら心配しており、それが現実味を帯びてきているからです。国民は武器によらない平和を求めています。日本人310万人、アジアの人々2000万人以上の死者を出したと言われたあの悲惨な戦争の末に得た平和主義に基づく日本の憲法にも違反します。2011年の福島原発の避難者は未だに38000人を超え、能登半島地震の復旧もままならない状況です。国民の生活が第一です。軍事費の大幅増額は到底認めることはできません。
原発がなくても電力は十分足りています。であるにもかかわらず、2024年末「エネルギー基本計画」の素案で新しい原発の建設が明記されました。政府や電力会社は原発の再稼働に躍起になっています。福島の原発事故がなかったかのような振舞いです。事故を起こした原発の廃炉作業も遅々として進みません。事故を起こせば、今の科学では人間の手には負えないのです。事故を起こさなくても労働者の被爆や核のゴミの後始末の問題が未解決です。原発は必ず過疎地に作られます。金の力で過疎地の住民に押し付け、都会ではその恩恵を享受するという不平等な発電方法です。地震大国でもある日本での原子力発電は全く不適切です。
以下、要請します。
・沖縄辺野古での新基地建設を断念すること
・普天間基地の無条件返還させること
・平和憲法に基づく行政を行うこと
・すべての原発を廃炉にすること