2・13 辻野兼範講演「新川起点の土壌から高濃度PFAS検出」
2026年2月13日、浜松市内で辻野兼範講演会「新川起点の土壌から高濃度PFAS検出」がもたれ、40人ほどが参加した。講演で辻野さんは次のように話した。


浜松市のPFAS調査の問題点は、水の汚染は調査しても低質土壌の調査をしていないこと、生物調査をしないこと、汚染源の特定をするという積極的方針がないことである。浜松基地周辺の汚染物質はPFOSである。PFOSは基地で使用されていた泡消化剤に含まれていた。これまでの市の調査では基地周辺の北部承水路支流、新川の起点のPFOSの値が高い。
そこで基地南方の新川起点の厳島神社境内の底質土壌の汚染状況の調査を京都大学の原田浩二教授に依頼した。この調査で、新川起点の底質の値はPFOSが1万4249.8、PFOAが378.9、合計すると、1万4628.7という驚くべき値だった(ng/kg) 。PFOSでは、新川の底質で759.82,神社境内の水が105.33、佐鳴湖の低質は2710.17だった。土壌が流域の汚染源になっている。原田教授は1万ng/kgを超えると言うことは泡消化剤や基地からの汚染がないと通常出てこない濃度という。基地での汚染水が地下に浸透し、湧水になって新川の起点となっている。
北部承水路支流の状況をみると、承水路支流では地下水が湧き出ている。その部分は酸化して赤褐色になっている。基地からの汚染水とみられ、市の調査で1900 ng/kgの値が出ている。自衛隊基地の土壌調査が必要である。基地周辺の浅井戸でのPFASの値が高い。
汚染された川の上中下流での調査、佐鳴湖の地下水の調査、生態系の調査も必要である。庄内湾や佐鳴湖の生物への汚染が心配である。汚染源を取り除かないとPFASの流出・汚染は止まない。浜松基地周辺でのPFOSの値が高い原因は基地が使っていた泡消化剤によるものとみられる。浜松市は政令指定都市であり、汚染対策を国(防衛省・環境省)と直接やり取りできる。浜松市環境保全課だけで抱え込まずに解決のために協議をすすめるべきだ。市民もさまざまに、積極的に声をあげよう。 (文責、人権平和・浜松)