3・14長射程ミサイル配備反対!富士駐屯地前集会
2026年3月14日、長射程ミサイル配備反対!富士駐屯地前集会がもたれ、静岡県内各地から120人ほどが参加した。主催は富士にミサイルやめて!の会、東京や岐阜からの参加もあった。

集会では、浜松、磐田、藤枝、静岡、三島、小山などの市民が富士駐屯地に対して長射程ミサイル配備に反対する思いを語った。また東京の武器取引反対ネットワークの仲間から連帯アピールを受けた。集会の途中で、防衛大臣と富士駐屯地司令宛の申し入れ書を朗読し、担当者に手渡した。この日は雲一つない晴天、裾野にまで雪が残る富士を背景に、「富士にミサイル、絶対いらない!」のコールが響いた。

以下、やめて!の会の申し入れ書と集会で読まれた自衛隊員への呼びかけ文。https://www.youtube.com/watch?v=m0xBktpTQKM
富士駐屯地への長射程ミサイル配備中止を求める申し入れ
政府・防衛省は、陸上自衛隊富士駐屯地に、今月31日に島嶼防衛用高速滑空弾を配備すると発表しました。2027年度には、12式地対艦誘導弾能力向上型を計画を前倒しして配備すると発表しています。
また政府・防衛省は、去る3月9日未明、地元住民の不安や反対の声を無視して、富士駐屯地から搬出した12式地対艦誘導弾能力向上型の発射機を熊本・健軍駐屯地に搬入し、3月31日に同ミサイルを配備すると発表したところです。
私たちは、駐屯地周辺の住民の強い不安や反対の声を無視して、ミサイル配備を強行する政府・防衛省に強く抗議し、富士駐屯地への長射程ミサイル配備の中止を重ねて要求します。
射程距離1000kmを超える長射程ミサイルを日本各地に配備する政府・防衛省の計画は、憲法9条が禁止する武力による威嚇そのものであり、憲法違反の政策です。
かつて我々日本国は、軍事力による国の権益の維持拡大を企て、日清戦争、日露戦争、日中戦争、そして太平洋戦争を引き起こし、国の内外を問わず多くの人々の尊い命を奪い、生活を破壊し、最後は敗戦に至りました。
この極めて悲惨な経験と過ちを経て制定されたのが日本国憲法です。
たとえ日本を取り巻く安全保障環境が戦後最も厳しく複雑化しているとしても、その厳しい安全保障環境を軍事力に頼って切り抜けることは誤りであり、不可能でもあることは、歴史が証明しています。
政府・防衛省が急速に進めている「スタンド・オフ防衛能力」や「統合防空ミサイル防衛力」の強化は、東アジア地域の緊張と軍拡競争を激化させ、戦争勃発の危険を高めるものです。
報道によれば、富士駐屯地は、新型の長射程ミサイルの開発実験、運用検討の任務を担い、全国配備のための重要な拠点と位置づけられているとのことです。私たちは、ここ富士山の麓が戦争遂行・加害の拠点となることを断固として拒否します。
アメリカ・イスラエルが国際法に違反して開始した今般のイランとの戦争においても、武力侵攻と同時にミサイルの応酬が始まって戦禍は拡大しています。ミサイルを保有したところで戦争を防ぐことはできないし、ミサイルによる敵基地攻撃は紛争をエスカレートさせ、悲惨な被害を拡大させるだけです。
イランや周辺国では、小学校や病院も含めた多くの民間施設がミサイル攻撃を受け、多くの子供をはじめ民間人が多数犠牲となっています。戦争が勃発した場合、ミサイル基地は真っ先に紛争相手国からのミサイル攻撃の標的になり、ここ富士駐屯地周辺地域の住民も犠牲になるのです。この現実を語らずにミサイル防衛計画を進め、周辺住民を危険にさらす政府・防衛省の安全保障政策に、私たちは強く反対します。
東富士演習場においては、1967年に静岡県知事・東富士演習場地域農民再建連盟と防衛施設庁長官の間で確認された「ミサイル基地化しない」、「ミサイルを持ち込まない」との約束事項があります。
政府・防衛省はこの約束をきちんと守り、長射程ミサイルを含むミサイル配備計画を直ちに中止してください。
また、本年5月に予定されている東富士演習場における米海兵隊による国道469号超えの高機動ロケット砲システム射撃訓練も、地元住民として受け入れられるものではありません。同訓練に断固として反対し、取りやめを強く求めます。
以上、申し入れます。
2026年3月14日 富士にミサイルやめて!の会 会員一同
陸上自衛隊富士駐屯地の自衛隊員の皆さんへ 2026年3月14日
長射程ミサイル配備に反対する一市民の声
富士駐屯地の自衛隊員の皆さん!いかがおすこしでしょうか。
1 長射程ミサイルの配備に反対して、ここにいます。各種の長射程ミサイルは1000キロ以上の射程をもち、さらに2000キロ以上へと伸ばす計画です。富士にも12式長射程ミサイルと高速滑空弾が配備される予定です。そのようなミサイルの配備は、日本国憲法の平和主義の理念にも、専守防衛の考え方にも、平和共存による国際友好にも反するものです。日本政府の間違った政策を止めなければ、隊員の皆さんが戦争に加担することになります。
2 富士駐屯地にある開発実験団の装備実験隊は12式長射程ミサイルや高速滑空弾の実験、整備を担っています。3月7日、この部隊から12式長射程ミサイルの車両が熊本の健軍へと出発しました。横須賀から門司を経ての輸送でした。地元への説明はなく、偽装のような車両を正門から入れ、裏門から発射車両と指揮車両を入れました。市民の反対をかわしての搬入でした。富士が長射程ミサイルの集積と搬出の拠点となっています。開発実験団の隊員の皆さん、このような長射程ミサイルは本当に必要なのでしょうか。
3 2022年12月の安保3文書の改定で、長射程ミサイルが導入され、自衛隊員が戦闘で死傷することも想定されました。自衛隊員の身体情報のデータ化、緊急外科手術の教育課程の充実、血液製剤の備蓄、自衛隊那覇病院の地下施設化などがすすんでいます。隊員が戦死してその遺体を処理する訓練もおこなわれています。アメリカは、西太平洋のいかなる有事においても「日本は最前線に立つ」と放言しています。アメリカは自衛隊員を前盾にしようとしています。私はアメリカ軍の不法な戦争の前線に、自衛隊員が立たされ、生命を危険にさらすことがないようにしたいと思います。
4 2025年10月、アメリカは横須賀の原子力空母の上でトランプの横に高市首相を立たせました。首相は満面の笑みでぴょんぴょん跳ねていました。隊員の皆さんはどう感じたでしょうか。自国に置かれた米軍基地の諸問題、アメリカの空母に立つという演出の問題点を理解していない姿でした。軽薄ではないでしょうか。首相らは、過去の戦争を正当化し、アメリカの武器を大量に買い、軍拡を進めています。勇ましい言葉を使い、隊員の皆さんを戦場に送ろうとしています。私は、過去の戦争を反省し、皆さんを戦場に送らせない政治をすべきと思います。
5 いまアメリカとイスラエルはイランで戦争をしています。指導者をミサイルで皆殺しにしてから屈服を強いるという一線を越えた攻撃です。皆さんはどう感じるでしょうか。残念なことにこの国際法に反する戦争を日本政府は批判できていません。スペインは相手国の政権がどうあれ、戦争反対と言い、自国の米軍基地の使用を拒みました。アメリカのアンソロピック社は自社のAIの軍事利用と市民監視については反対の意思を示しました。いま、倫理が問われていると思います。国際法違反を批判し、戦争を止めるべきです。それは皆さんの命の安全につながります。
6 自衛隊員には、良心の自由、表現の自由、生存の権利などの人権があります。違法で不当な命令には不服従の権利があります。他国では団結権もあります。それらの権利を実行できるようにしたいと思います。皆さんも主権者です。平和を希求し、戦争を止める権利があります。若い世代が戦場で殺し合うことのない社会を、ともに作りましょう。
集会の模様は静岡放送SBSが夜のニュースで放映され、TBS系列やYahooのニュースサイトでも紹介された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf92490d5631ea6d892b3a4ecf400cbc8a8e8eac
https://www.youtube.com/watch?v=nzZ7myi9xXM