2005年9月3日(土)、ホテルコンコルド浜松で、子どもたちの生命と健康を守る会主催の講演会 「原発震災を防ぐには〜迫って来る東海地震に備えて〜」(講師は京都大学原子炉実験所の小出裕章さん・著書に「原子力と共存できるか」等)がもたれ、60人が参加した。
小出さんは、原子力は人類を絶滅させるものという視点から、原子力政策の問題点を明らかにし、事故への市民の側からの疑問点に答えた。
また、山本寛さんが頻発する浜岡原発事故の技術的分析をおこない、原発震災を防ぐ全国署名連絡会、止めよう浜岡原発本訴の会からアピールがなされた。
裁判では、中電への情報公開 ・証人申請・浜岡原発での現場検証などこれまで市民運動ではできなかったことがおこなわるようになった。多くの研究者の支援がうまれ、週刊誌に原発災害の危険が紹介されるようにもなった。原発のない社会にむけて地域から運動をつくっていこう。(T)
以下は集会の呼びかけ文。
「全世界をみわたして、強大な地震の起こる事がわかっている地域に集中的に54基もの原子力発電所を建設しているのは日本だけ。その中でも最も危険なプレート境界の真上にあるのは浜岡原発だけです。しかも東海地震はそう遠くない将来、必ず襲って来る事を地震学の専門家たちは警告しています。マグニチュード
が8〜8.5或いはそれ以上と想定されるこの地震によって万一浜岡原発が苛酷事故を起こした場合、想定される急性死者は2万6000人、晩発性ガン死者は数百万にのぼるというシミュレーションがあります。「国家の崩壊さえ視野に入る」事が警告されているこのような破局的災害を未然に防ぐには、私たち市民はどうしたら良いでしょうか。」