トドムンド浜松派遣村2009.3.29〜30
浜松市中央の東ふれあい公園でトドムンド浜松派遣村が開かれた。派遣村では弁護士や司法書士、看護師、労働組合、支援運動者らがチームを組んでボランティアで相談に乗った。2日間でのべ183世帯が相談に訪れ、国籍をみると日本84、ブラジル56、ペルー13、中国8、パラグアイ4、インドネシア5、等だった。スタッフには225人が登録した。寄せられた相談は269件、派遣村の支援で市へと生活保護を申請した世帯は29日45、30日69の計114世帯に及んだ。
テント村が誕生 次々に来る相談者 マスコミも注目
派遣を切るな!生活保護を受け付けろ! 輪になって連帯 時々更新する相談者数
派遣村での活動は、以下のように集約できる。
@ 生活保護の申請にむけての態勢ができ、29日は日曜であったが、浜松市に緊急窓口を開かせて対応させた。2日で269件におよぶ相談を受け、114件の生活保護の集団申請を実現した。その約半数は外国人だった。内外人平等の立場で生活保護権を確立させた。
A 外国人登録の場所が違っても浜松市に生活保護申請を受付けさせることができた。現地保護主義の原則を実現させることができた。
B 不動産業者が浜松市の受付に待機させて、行政と業者の連携態勢をつくらせ、居宅確保を行政の責任でおこなわせることができた。
C 社会福祉協議会のスタッフが待機し、緊急小口資金の貸付をおこなった。アパートに即日入居はできなくても当日宿泊できるような態勢がとれた。
D 各団体が生活保護権、生存権の確保に向けて連携し、権利を実現させた。浜松市のこれまでの対応を変えさせ、野宿者の居住権の実現がかなったケースもあった。デモでは派遣切り反対や外国人差別撤廃を訴え、トドムンドの精神を表現できた。
E 大失業状況がすすむなかで、連携の継続と新たな運動づくりが求められる。
折しも、浜松基地からPAC3が「出撃」して東北に展開した日と重なった。失業と戦争に向かう動きに対し、派遣村は権利と連帯に向かう動きであったといえると思う。
(T)